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サトウキビは知っているの作品紹介

サトウキビは知っているのあらすじ

2003 年、東ジャワ州。広大なサトウキビ畑に囲まれた製糖工場に、遠くの村から若者たちが季節労働者としてやって来た。給料は良く、寮も完備されている。しかし、地元の人々は決してこの工場で働こうとはしない。そこには、決して破ってはいけないルールがあった。午後 9 時以降は、絶対に外に出てはいけない―。7 年前、この工場の倉庫で火災が発生し、多くの労働者が命を落としたという。以来、夜になるとその霊たちが工場の周囲をさまようと噂されている。今も敷地の片隅には、立ち入り禁止となった倉庫跡が残っていた。しかしある夜、若者の一人がルールを破り、夜中に外に出てしまう―。

サトウキビは知っているの監督

アウィ・スルヤディ

原題
Pabrik Gula/Sugar Mill
公式サイト
https://satoukibi-movie.com/
製作年
2025年
製作国・地域
インドネシア
上映時間
132分
ジャンル
ホラー
配給会社
スターキャットアルバトロス・フィルム

『サトウキビは知っている』に投稿された感想・評価

久しぶりな気がする、インドネシアホラー。

日本や韓国のアジアンホラーに近いけどそれとも違い、アメリカのホラーにも近いけどそれとも違う。
どっちの要素もありながら、これはこれで“そういう”ホラーテイスト。

ジャンプスケア的な要素も多いのがインドネシアホラーの特徴でもあり、本作でもかなり多い。
だけど、ある意味で“お約束”というか、“ちゃんときそうな時に来る”から、そこまで心臓に悪い感じではない。

インドネシアの製糖工場に出稼ぎに来た若者達。
でもなぜか、出稼ぎの若者ばかりで、地元の人がほとんど働いていない。

そして、なぜか日が暮れる頃から、外出できなかったりとやたらと制限があり、監視体制も盤石。
何やら工場の人間側や、地元の人々はこの工場に纏わる“何か”を隠している模様、、、。

今回出稼ぎに来た若者たちが、その禁を破り、その“何か”を目覚めさせてしまう、、、。

という話。
そしてその目覚める“何か”。これがインドネシアらしいというか。
しかも、なんか、1種類ではない“何か”。
このレパートリーというか、ごった煮というか、カオスな感じ。

これに取り囲まれて、人も取り憑かれて、“ヤツ”も出てきて、、、寂れかけてる工場の寂れかけたワケみたいなドス黒い“曰く”全部乗せ。

そして、それを目覚めさせてしまった理由、ここはアメリカっぽい。男女が出稼ぎにきて露出多めの服で汗水垂らして働いてればまぁそんな気にもなるよね、的な。

そして、この結末、この作品全体通しての教訓、、、「悪いことしたらダメだぞ」的な、、、純粋そのもの、これぞ、インドネシアホラー。

だがしかし、こっちの女性のミステリアスさはわからんでもない、、、仕方ない。
でも、“ヤツ”が出てくるなら諦める他ない。“塩”が効かないんだからもう目をつけられたら無理ゲー。

登場人物の人間関係とか、見せ場というか、この工場の“曰く”にも物語があってただ怖がらせるだけのホラーでもなく、なかなか楽しめるインドネシアホラーだった。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
https://matchypotter.com/
作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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F:2947
M:178
kuu
3.6
『サトウキビは知っている』​
原題Pabrik Gula(英題:『Sugar Mill』)
製作年 2025年。上映時間 132分
映倫区分 G 製作国 インドネシア

インドネシアの伝統的な製糖工場を舞台に、若い労働者たちが決して破ってはいけないルールを犯したことから巻き起こる恐怖を描いたインドネシア製ホラー。

映画『サトウキビは知っている』は、インドネシアの鬱蒼とした東ジャワを舞台に、労働という日常的な営みに潜む、超自然的な禁忌をあぶり出した作品です。観る者を待ち受けるんは、サトウキビの持つねっとりとした甘みと、そこに染み込んだ血と労働の歴史が醸し出す悪夢。
 
今作品の背景には、ソーシャルメディア上の投稿から始まったって云うユニークな経緯がある。原作者『SimpleMan』がX(旧Twitter)上で連日ポストし、爆発的に拡散した実話怪談スレッドがすべての起点だそうです。メガホンを取ったアウィ・スルヤディ監督は、インドネシア映画史を塗り替えたと云う『KKN di Desa Penari』(日本未公開)の立役者であり、今作品でもその手腕を遺憾なく発揮。アルバニ・ヤシズらの若手キャスト陣が、貧困や焦燥感を抱えながら極限状態に追い詰められていく季節労働者の群像劇を、生々しい質感で演じています。
 
舞台となる製糖工場は、単なる舞台装置にとどまらない。歴史的に見れば、ジャワ島の砂糖産業は植民地時代の苛烈な搾取の象徴であり、人々の犠牲の上に築かれた近代化の遺物そのものです。地元住民が忌避する、好条件の罠に、遠方の出稼ぎ労働者だけが惹かれて集まる構図は、現代の格差社会やギグワークの危うさをも想起させる。生い茂るサトウキビ畑が風に揺れる音は、土地が吸い上げてきた過去の怨念が、労働者たちの耳元で囁く怨嗟の声のよう。
 
余談ながら、ギグワークってのは、インターネットなどを通じて単発・短期の仕事を請け負う、時間単位の現代的な働き方のことで、元々ジャズミュージシャンがその場限りのセッションを『ギグ』と呼んだことに由来してます。

話は映画にもどり、ここで展開されるホラー的思惟は、ルール(規律)と侵犯っていう不条理な行動心理に根ざしていると思います。夜9時以降の外出禁止という管理規則は、実際には人間界と異界の境界線を保つための結界の役割を果たす。人はなぜ、破ってはならない規律を侵してしまうのか。それは過酷な労働環境によって摩耗した精神が引き起こす、境界線の揺らぎによるもの。この映画が描く災厄は、かつてその土地を侵した開発という名の暴力に対する、自然と土着信仰からの壮絶な復讐劇に他ならない。
  
映画を支配する暗闇は深く、工場の稼働音が鈍い拍動のように五感を揺さぶる。観終えた後も、どこか甘やかで、それでいて酸っぱく腐りかけた果汁のような匂いが鼻腔の奥にこびりついて離れない。人間が自然から命を搾り取る時、その土壌もまた人間の魂を搾り取ろうと牙を剥く。そんな因果応報の冷徹な真理を、徹底的に不穏で美しい映像美で突きつけてくる作品でした。


2003年、東ジャワ州。広大なサトウキビ畑に囲まれた製糖工場に、遠くの村から季節労働者の若者たちがやってきた。給料は良く寮も完備されているが、地元の人々は決してこの工場で働こうとしない。工場には、「夜9時以降は絶対に外に出てはいけない」というルールがあった。7年前、工場の倉庫で発生した火災で多くの労働者が命を落として以来、夜になるとその霊たちが周囲をさまようというのだ。現在も敷地の片隅には、立ち入り禁止となった倉庫跡が残っていた。しかしある夜、1人の若者がルールを破り、夜中に外へ出てしまう。

インドネシアで大ヒットを記録した超自然ホラー「KKN di Desa Penari」の監督アウィ・スルヤディと脚本家レレ・ライラが、ホラー作家・SIMPLEMANによるスレッド投稿を原案に映画化した。
3.5
『サトウキビは知っている』試写にて鑑賞させていただきました。

まずお伝えしたいのは、この作品はアジアホラー好きにはマスト案件のホラー映画だということ!


物語の舞台は、インドネシア・東ジャワ。
貧しい若者たちが、住み込みで給料の良い期間バイトとして、サトウキビ畑に囲まれた製糖工場で働くことになる。しかしそこには「夜9時以降は外出してはいけない」という奇妙なルールがあった。その禁忌を破ったことをきっかけに恐ろしい出来事が起きていく。

序盤はかなり古典的なホラーの作り。
ジャンプスケアや定番の驚かし演出が続くので、「あーこういう感じの分かりやすいホラーか。」と少し油断して観てました。

…が、この作品は段々とエンジンがかかってくる。

中盤以降は一気に物語が加速し、特にラストに向けての追い込みがかなり良い。終盤の展開は本領発揮しすぎ。

何より最高だったのが、終盤の儀式シーン。
アジアホラーといえば、というタイプの“儀式ホラー”がしっかり用意されている。おどろおどろしい雰囲気の中で進む儀式は、『コクソン』『来る』『女神の継承』のようなワクワク感すらある演出でめちゃくちゃカッコいい。しかもこの一連の流れがかなり長尺で描かれるのが嬉しい。

何度でも言いますが、ここがめちゃくちゃ好き。

さらに、本番の儀式に入る前に描かれる怪異側が仕掛ける呪いの発動シーンもめちゃくちゃカッコよかった。ここもアジアホラーらしい儀式要素が盛り込まれていて、音の演出や見せ方がとにかく良い。そこから畳み掛けるようにラスト展開へ入り、本番の儀式へと突入する流れが最高だった。


インドネシアの土葬文化という要素と、サトウキビ畑というフィールドを存分に活かした儀式のビジュアルも独特で、この映画ならではの魅力になっている。
正直、このクライマックスだけでももう一度観たいと思うレベル。

序盤は王道ホラー、終盤にかけて一気にアジア儀式ホラーとして爆発。
特にアジアホラーが好きな人が刺さる一本だと思います。


ぜひ劇場でご覧ください!

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