ヤン・デ・ボンが前作に引き続き監督を務めた、1994年公開の『スピード』の3年ぶりの続編。
大ヒットを記録した前作とは対照的に、今作は興行的にも振るわずラジー賞最低続編賞まで受賞したらしいです。批評家からは「バスを豪華客船に置き換えただけの作品」だと批判されたらしいですが、『スピード2』というタイトルの時点でそういう映画なのは明らかだろうが！今作は『ポセイドン・アドベンチャー』×『ダイ・ハード』という作品で、海洋パニック映画としての面白さもふんだんに盛り込まれています。問題を一つ解決してもさらなる問題が巻き起こるというハラハラ感も楽しめます。ただ最後に起こるトラブルの一つ手前の所がゴールみたいになっていて、そこから先は主人公も乗組員も特に何もせずただただ祈るだけというのが残念！あとテロリストとの決着が客船でなくヘリコプターというのも、個人的には先程までの熱が一旦冷めちゃうようでいただけませんね。『スピード』シリーズは主犯格との決着だけは乗り物が変わるという法則が見つかりました。
そこまで面白くないとは思いませんし、海洋パニック映画としては十分楽しめる作品です。『スピード3』の舞台はジャンボジェット機でお願いします。
「船は街に乗り上げちまったけど、大惨事は防げた。もしタンカーにぶつかっていたらえらいことだ。」
いやぁ、、、あのぉ、、、
