はだしのゲンや中沢啓治先生の自伝を読む限り、本作はあれでもかなりマイルドにしてる方なんだろう。
占領軍の検閲の影響が色濃い時代にあっては相当の衝撃作だったことは間違いないと思うけど...
/全景だけ見れば平和に復興しているように見える広島だけど、すこし歩いてみれば被爆者らしき中学生が靴磨きをしていたり、顔の爛れた岩吉老人のような人が物乞いをしていたりと、被害がまだ色濃く残っている、というギャップがエグかったなぁ。
/一見元気な元同僚が子供産めなくなってたり、教え子のお姉さんが足をやられていたりと、パット見じゃわからない傷痕の描き方も胸に来る。