原爆の子の作品情報・感想・評価

原爆の子1952年製作の映画)

製作国:

上映時間:100分

ジャンル:

3.7

「原爆の子」に投稿された感想・評価

苦情と屈辱に生きて…あまりにも悲しい乙女の巡礼
【むごたらしい、あの日から…生き
残ったヒロシマは、何を訴えるのか】
あの日から7年後の広島。
家族でただ一人生き残った孝子は
当時勤めていた幼稚園に居た
3人の児童を訪ねて回る。

そして、かつて家の世話係だった
老人、岩吉と再会し…。

可愛い孫の幸せのために、辛い
決断をする岩吉。
大好きなおじいちゃんと離れるのが
嫌で泣きじゃくる太郎。

…もう、涙なくしては観れなかった。


初の反核映画と言われてるけど、
痛烈なドキュメンタリー風では無く、
どちらかというと穏やかなドラマ。
直接的な表現は控え目。

非常に不謹慎な感想となりますが、
前半で回想されるあの日の描写は、
どうもあの綺麗なおっぱいの数々に
違和感を覚えずには居られませんでした。

これは、日教組が翌年製作した
『ひろしま』も観ないと、ですね。


3人の児童のうちの平太役の少年、
どっかで見た事あるなぁ~?
誰だっけ…。

―――そうだ!
コジマのCMに出てる青柳文太郎!?
可愛いなぁ~!

…とか思ったら、文太郎の生年月日、
この映画の公開3年後。
うん、違う。もっと似てるヒト居た!
誰やったっけなぁ…?
Y

Yの感想・評価

-
実際の原爆ドームを見たとき、もっと壮大なものを想像していた私は、その小ささにびっくりした。

ガラスのかけら、お弁当箱、被曝した身体、、断片でしかこういう出来事は語れんのやろな
[20161001]まず終戦から7年後の広島の風景(港湾、原爆ドーム、広島城跡)が見られたこと、廃墟の実家に帰るラストで爆撃機の音に耳を傾ける場面、辺りがよかった。あと、孤児収容施設が出てきたり、結婚の際に「終戦以来のおめでたいことです」という台詞なども、改めて見ると新鮮味があった。原爆ドームを今でも残したのは良かったと思うけど、今ならあの廃墟に東北の震災などを重ねることもできるのだろう。強いて言えば、カット繋ぎが少し雑で、テンポが悪かったかも。ゴジラもこの2年後で、音楽は伊福部昭。
pilotis

pilotisの感想・評価

3.2
私のオールタイムベスト「雨に唄えば」と同年の公開作。原爆投下2年後に撮影。
今見ると白いブラウスでスッと立つ乙羽さんはタイムトラベラーのようで、私達をその頃の現実に繋ぐ。原爆症で亡くなり騒ぐ家族たちのボロボロの姿、盲目になり物乞いをする元使用人、裸同然で走り川に飛び込む子供達。
施設の孫を姉さんに預けようとするも孫は泣き叫び爺に縋る。爺も太郎が生きる縁になっている。ピカピカの靴を買ってやり最後の晩餐を二人で過ごす姿。。
音楽も良かった。
作文集を原案にしていながらも、原爆の子というのは単に被曝した少年少女達という意味では無いと感じさせる映画であった。

新藤兼人監督作を少しずつ観進めているが、やっと綺麗な乙羽信子が観れた。
rain

rainの感想・評価

4.0
映像であることの意味がある
今はもうない原爆廃墟にまだ原爆の爪痕の残る広島のあるがままの街並み
建設中の平和記念公園や原爆資料館
質的にロッセリーニ×バーグマンに匹敵、量では世界の映画夫婦を圧倒する新藤兼人×乙羽信子のこれ観てみた今日は奇しくも長崎の原爆の日だった。あの日からわずか7年後に広島で撮られた街や人々の生々しさ、痩せっぽちの孤児達、それでもなんかキラキラ輝いてるモノクロ世界、そしてキョンキョンかっ!ってぐらい輝いてた乙羽信子。名作『黒い雨』や『この世界の片隅に』、のずっと前に、こんな素晴らしいヒロシマ映画がつくられてたのかと驚きながら何度も鼻かんだ原爆の日だった。みんなもなるべく今日観よう。


https://youtu.be/fdDE8f4nvRk
世界に於ける反核映画の第1号。 1952年、戦後7年目当時の広島の光景を収めた貴重な記録映像。焼き爛れた岸の上には、家が建ち、草が生え、再び町が生まれていた。里帰りした教師の乙羽信子は園児達の今を知るべく訪ね歩くが…戦後7年目を生きた人々の物語を情感豊かに描く。ラストの展開が凄まじくて、夜中に声あげて泣いた。
 6年7か月と28日間のGHQ占領統治が明けてすぐの公開。

 前作『雪崩』の失敗で新藤監督が腹を括り、乙羽信子が恩ある大映の松山重役や永田社長と自ら大立ち回りをやらかしてまでそれに応え、2人が公私ともに生涯の戦友として歩み出すきっかけに。

 惨状の前も後も時は止まらず淡々と流れるのと同じように、殊更の表現を抑えて淡々と綴られた傑作です。
 
 私は未見ですが、関連として『ひろしま』と『二十四時間の情事』も併せて鑑賞すると、尚見えてくるものがあるかと思われます。

 ここからはあくまで私の私見なので、意を異にする方はスルーしていただければ。。
 戦争なんて無い方がいいに決まってるし、平和は心から願ってます。けれど、戦争や平和と、原爆投下については切り離して考えるべきではないかなと思うのです。原爆投下は国と国との戦争の一部などではなく、人類史上極めて残虐な社会実験でしょう。あからさまな偏見を持っていた当時のアメリカだから、新型爆弾も落とすわ、日本語ローマ字化計画なんてアホなこともブチ上げるわ(幸い却下されたそうです)、WGIPを現在に至るまで浸透させたりも出来たんでしょ。進駐軍が入ってきてばらまかれたチョコレートの費用も、占領統治必要経費として日本政府が負担させられてたと聞けば、オカンも走ります。
 過去から良いものも悪いものも学び、未来にとって大事なことを考える。映画はそのいい教材でもあるなぁと思ってます。