和田島イサキ

シークレット ウインドウの和田島イサキのレビュー・感想・評価

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)
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 ジョニデ成分を大量に吸い込むための映画。
 いやお話も面白かったんですけど、それ以上にジョニー・デップの良さが際立っていて……。

 もともと「顔の良い役者さん」というイメージがあり、確かにそれは間違いないんですけど、でも単純な「わかりやすいイケメン」としてのそれとは少し違う感じの魅力がとても好き。
 だらしない生活の作家という役柄と、陰のあるどこか危うげな感じが見事に調和して、なんかもう彼を見ているだけで楽しいのが不思議でした。
 メガネかける動作とか、顎をカクカクするとことか、細かい仕草が妙に味わい深いんですよね……なんだろこれ……。

 ネタバレが怖いので詳細な内容には触れませんが、お話も楽しかったです。
 ゴリゴリの謎解きミステリというよりは、サスペンスやスリラーの要素が強いかも。
 キングのお話にしてはエグさや怖さが控えめという印象があり、そこは好き好きだと思います。怖すぎるお話が苦手な人にはちょうど良いかも。

 作中に「小説は終わり方がすべて」といったようなセリフが出てくるんですけど、その通り幕引きが妙に印象深い作品でした。