
不法侵入をしたと語る女性が警察署に現れ、「私を捕まえてほしい」と訴える。しかし、そのような通報は一切入っていない。彼女の証言は現実なのか、それとも妄想なのか。聞き取りが進むにつれ、やがて彼女の真の目的が浮かび上がっていく。 物語は会議室という限定された空間で展開され、女性の語りは、聞き手である警察官の“想像”を通して映像化されていく。証言の真偽だけでなく、「誰の認識が歪んでいるのか」という問いが観客に突きつけられる構造となっている。 監督が実際に耳にした出来事をもとに、若者たちの承認欲求や歪んだ恋愛観を描く心理スリラー。真実と妄想の境界で揺れ動く、奇妙な恋模様が静かに立ち上がる。