空衣

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間の空衣のレビュー・感想・評価

4.2
違和感をつぎはぎした画風、なによりベタな不吉音。長い長いトンネルの中で聴こえてきそうな呼吸。
不条理が整頓されているパラドックス。わからない、一発で天使も悪魔も解明できるはずがない。スキというよりクセになる。疲労がすごい。


【2】
1回目が演出に圧倒されるなら、2回目はようやく掻き回されているローラの心境に迫る回。
ジェームズがいいやつ。表の表の恋人がボビーなら、表の裏の恋人がジェームズ?さらに完全な秘密としてハロルドもいるのか。
親友と定義するには覚束ないドナが、ローラに続いて乱行パーティいっちゃう場面がよかったな。
当たり前に女性側は凌辱されるよな、ってのは残酷なまでにわかった。フィクションに留めておくのだから、そろそろジェンダー格差をなくすために男女逆バージョンがみたい。
次は、赤い部屋を解釈しながら観たいものです。
空衣

空衣