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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間のkyonkyonのレビュー・感想・評価

3.8
ひょんな事から、大のツイン・ピークスファンになってしまった。
シーズンは1、2を見終わり、今作を観て、後25年後2017年に世間を騒がせた実質の3:RETURNSを残すのみである。

映画というよりツイン・ピークスの話だが、正直度肝を抜かれた。
人間同士が極めて複雑に絡み合うサスペンス性、謎が謎を呼ぶストーリーテリング。象徴や場面転換でニュアンスを伝える技術。デヴィット・リンチ、鬼才と言われる所以はこれか。恐らく当時、彼にとっても映像界にとってもこれはかつてない挑戦だっただろう。

それを踏まえて映画。端的に言って、
内容の理解は概ね出来、気持ちが良い。
しかしながら無理があるというか、いらないシーンも沢山内包している。
当時社会現象にまでなっていたアメリカでは、映画終了前後でブーイングが止まらなかったという。
そしてダナとオードリーの降板。
世の中の男の7割強はこの2人を観たいはず。色々理由があったにせよ、残念だ。
とはいえ「赤い部屋」関連に少し理解がまた深まったのでよしとしよう。

ツイン・ピークス未観賞で、日々サスペンス新作に刺激を求めているが、もうB級にしか当たらない方へ。
断言します。絶対に観た方がいいです。
中毒性も高いですが後悔はしません。
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