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大統領の陰謀のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
4.0

だらだらしてると感じるか、緊迫してると感じるか。

クライマーズハイを思い出す。あれは人間ドラマが主軸だった。

それに比べ本作は「徹底的に足と電話とメモ帳とタバコで相手を追い詰める」社会派サスペンスとしての要素が強い。タバコはダスティンホフマン。

渋いね。派手なシーンは皆無。しかし次第にダスティンホフマンとロバートレッドフォードが加速度を増し周囲を巻き込みながらペンで戦っていく様には引き込まれる。

時系列が効いてる。あの手この手が無くてスッキリ。

そのような硬派な感じだからこそ「追い込み詰めていく、ヒリヒリとした空気」や「厳しさの中にも感じられる男たちのロマン」がかっちり味わえる。

ウォーターゲートに始まる当時のアメリカの情勢を知っていた方が面白いのかな。全くわからなければだらだらとした映画と思うかもしれないが。

映画って、予備知識を入れたらいいのか入れないほうがいいのか本当にわからないね。

私は素直に面白かった。緊迫感を味わった。








ソファの上にタバコの灰のシーンは笑った。緊張して観てたからなおさら笑った。