えいこ

大統領の陰謀のえいこのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.7
「ペンタゴン・ペーパーズ」を見てウオーターゲート事件が気になり、勧められていた本作を鑑賞。

「ペンタゴン…」のラスト・シーンからの続きのように始まり引きこまれる。ストーリーは、新聞記者の地道な取材活動に終始。電話でも対面でも、カマをかけるような会話で相手の矛盾や本音を引き出していくスタイル、取材源の秘匿、裏取りなどは、やはり記者の王道。顔の出てこない登場人物に、理解がおぼつかないが、頑張ってついていくと、核心に近づいていく中盤からスリルが増していく。ボブとカールのバディ感は心地よく、編集主幹ブラッドリーの矜持と懐の深さが、それを下支えし格上げする。

「ペンタゴン…」は新聞の刷り上がる音が効いていたが、本作は何といってもタイプライターの音と文字。有罪の文字は「撃ち込まれる」という印象でラストを締める。

紙面を要所で見られたら、もう少し追い詰め度合がわかりやすいと思うんやけどなぁ。
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