ちはな

プレシャスのちはなのレビュー・感想・評価

プレシャス(2009年製作の映画)
3.7
負のスパイラルと言うかなんというか…
ここまでの不遇はなかなかないわぁ

話の続きが気になる終わり方
いい方にも悪い方にも想像出来てしまうから


『自分』という存在を無条件で受け入れてくれる存在と言えば普通は『家族』なんだけど
その家族からの精神的・性的・身体的虐待という過酷な状況の16歳のプレシャス


母を嫌ってはいるものの 完全否定は出来ない彼女は 辛い事があると現実逃避で妄想にふけるんだけど 妄想の中の彼女はパーフェクト
母も優しい言葉をかけてくれる
このギャップが観ていて切なくなります

そんな彼女でも前向きになれたのは ありのままの彼女を受け入れてくれる人の存在
あなたはあなたのままでいと言ってくれる人の存在

不幸の中で見つけた幸福とでもいいましょうか
どんな時でも行動次第で道は開けるなぁと…

常に苛立ち欲求不満の毒母役コメディアンのモニークが見事でした

全くオーラのないマライア・キャリーやなんかかわいいレニークラヴィッツも見所
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