母親から虐待され父親からはレイプされ子どもまでできてしまうという不幸の極みにいる太った黒人の16歳の少女プレシャスがオルタナティブスクールに通うことをきっかけに周囲のサポートを得て希望を見出そうとする。
ジョジョの荒木飛呂彦が「見方によってはホラー映画」と書いていた話題作。
これでもかというくらい不幸なプレシャス。最後まで決して幸せにならない。貧しい黒人達の現実を考えればこの映画はそういうところに落とすしかなかったのだろう。
それでも予告編でも流れるラスト近くのプレシャスと先生のやり取りにぐっと来てしまい、この映画を見てよかったなと思える。人は誰かとつながっていることで生きていけるのだと思う。