このレビューはネタバレを含みます
何を今さら
ですが、ナイトミュージアム3本立て続けに観ました。
実はベン・スティラーのアメリカ人らしいベタなオーバーアクションが苦手でまともに観たことなかった。
たしかに子供向け。
でも、胸熱になった。
在りし日のロビン・ウィリアムスが特に良かった。
彼が出演している隠れた名作で、「NOEL」というオムニバス映画がある。
長らくベッドに横たわり続ける牧師という役どころで彼は演じていたが、思うに彼はその輝かしい役者人生の中で、人生の終末をいかに過ごすか、魂の解放という事について深く考察していたのではないかと思う。
「レナードの朝」、「アンドリュー」、思えば数限りない生と死という哲学的考察を続けたであろう、彼の深い演技。
彼の突然の死とその死因について、しばらく受け入れられなかった。
不可解だった。
その後、彼の愛妻が明かした彼の闘病生活を知り、彼が一つの選択肢として、自分の終末を、魂の解放を選んだのではないかと、そんな気持ちに支配された。
夜毎、自然史博物館の人形達に偉人や歴史上の人物達の命が吹き込まれる。
考えてみたら、何て素敵な物語だろう。
ナイトミュージアム2。
「幸福の鍵は、本当の幸福を得るには、」
着信音が邪魔をし、テディの言葉は遮られたまま蝋人形に戻ってしまう。
やがて幾多の波乱を乗り越えたのち、ラリーはテディに問い返す。
ラリー「なんなのか分かります」
テディ「そうか?」
ラリー「好きなことをする。そうでしょ?
気のあう仲間と・・・」
テディ「私が言おうとしたのは、適度な運動。だが、それも結構」
彼の微笑み。
そう、幸福になろうとすれば、人生はこんなにも素晴らしい。