ナイトアウェイク

レッドクリフ Part Iのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)
1.2
2024年2月1日、1と2をまとめての人生初鑑賞。

率直に、カッコつけての2時間越え映画。しかも前後編で5時間…。個人的に、あまり緩急を感じないし、戦闘場面もかなりがっかりした。

その年代に行った事が無いから分からないけど、中国では重要な位置づけの歴史らしいね。
とにかく長い。

自分には合わないのか、まだ早かったのか。


ネタバレ。
基本は、私自身への記録。
間違えて読む人は気を付けて。
読まなくていい、自分宛てだから。














最初にお目見えする宮廷の広さと雰囲気に、もうドキドキが止まらなかった。あの恐ろしい程の広い庭(?)に、とてつもない数の兵士。ただジッとそこで待つ瞬間、何を思ってたんだろうと考え、空気感が私を飲み込んでくれた。

大軍勢の衝突は、もう本当に規模が大きくて興奮した。けどちょっと待てよ…。騎兵に対しての目眩まし作戦、あれって本当なのか…?

赤ちゃんおんぶバトルはゲームでも有名。
小学生のランドセルよりボインボインにバウンドしてたけど、死なねぇのか?
赤ちゃんでバスケットボールやってるくらいめちゃくちゃ。

馬のお産場面、すごく良かった。
だけど生まれた馬、名前をモンモンて…。こないだ読んだ古い少年誌の[モンモン]と同じだ。猿のマンガで超気に入ったやつ。
とにかく惹かれる画は多くある。
本当にいっぱいある。

だけど、物語がとにかく退屈。
まず基本的に、大規模戦闘というのがかなり苦手。戦闘場面は、この作品の最大の売りだと思うけど、違うのか?

槍の一振りで、数人まとめて吹き飛ばす。
槍を、体で受け止めて折る。
武器を持ってる相手数人を、殴り倒す。
ファンタジー過ぎて引く。

もちろん、リアルな部分もあるし、リアルだけじゃ絶対に面白くないのかも知れない。
でも、あまりにも酷い描写が散らばってるのも事実。
映画的過ぎるというのか。

だからと言って、盾の上を走るか?
拳法映画なら、コレオグラフとして絶対的に成り立つ。でも、戦争という大規模な合戦で、振り付け舞踏のような動作は遊びに見えて仕方ない。
あちこちで無造作に戦ってる、いわゆる乱戦は本物っぽくてドキドキはするんだけどなぁ。

戟で足元を狙った攻撃での血も、筆の赤い絵の具を洗った水くらいの安さ。

そして一番嫌だったのが、どの登場人物も、男も女も関係なくナルシストみたいにカッコつけてずっとキメ顔なところ。
ポエムで会話してるみたいな場面ばかりで、本当に気持ち悪かった。

たまに尚香が、そんな空気を破るような場面を作るけど、はっきり言って何の効果も無い。

このスケールで、ここまで描いた事は評価できる。
何よりも、最終盤の大河を埋め尽くす大船団の場面は、シビれて仕方なかった。劇中ではっきりとその数を言うし、規模を想像するだけで気を失いそうなくらい、気持ち良くなる瞬間はある。

いつかまた観た時、また違った良い印象を持てるかしら?

記録。