ボナペティ男

レッドクリフ Part Iのボナペティ男のネタバレレビュー・内容・結末

レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 北伐を済ませた漢の丞相、曹操は南方の支配を目論む。皇帝を擁立した曹操は、漢室末裔の劉備、呉の孫権を討ち中国全土の統一に動き出す。

 史実と比べれば多分な脚色、改変があるのだろうし、そもそも三国志なんてゲームでやった程度の知識だし、三国志演義なんてもっと知らないし。歴史スペクタクルと思えば十二分に面白い。
 ただ曹操(チャン・フォンイー)が悪役過ぎないかしら? すごく嫌な奴で尚且つちょっとイカれてる。

 輝く盾の隙間から関羽(バーサンジャブ)が出てきたの笑っちゃう。青龍偃月刀ぶん投げて、雑兵の槍を奪っては刺し、奪っては刺しとモタモタ殺す。
 趙雲(フー・ジュン)は格好よい。阿斗救出から何から槍捌きがグッド。それよりも双剣アクションがめちゃよかった。
 血走った顔で走り出す張飛(ザン・ジンシェン)は笑える。「ムオオオン!」と雄叫び上げながら雑兵の槍を折ったり、馬に捨て身タックルしたり、腕白に闘うからまた笑っちゃう。
 周瑜(トニー・レオン)は気づいたら陣中で暴れてるし、我慢できないタイプの大都督。
 八卦の陣、盾持ちが一列に横並びでちょっと脆そうだけど、格好いいからなんでもいい。盾の内側に引き入れて滅多刺しにするアレ、本当に好き。隙間のないスパルタ・ガードの合間から槍を突き出すアレ、本当に好き。

 魯粛(ホウ・ヨン)かコメディ・リリーフとしていい塩梅。
 周瑜と小喬(リン・チーリン)の艶かしいイチャつきシーンは要らんやろ。雰囲気がここだけ壊れる。もう少しソフトにして欲しかったなあ。

 個々のアクションはそこそこに、戦感はとてもよかった。
 赤壁の戦い前哨戦で終わるとは思ってなかった。続きが楽しみ。
ボナペティ男

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