朝田

マルタの鷹の朝田のレビュー・感想・評価

マルタの鷹(1941年製作の映画)
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初見。探偵にミステリアスな美女、悪どい警官が登場するノワールと言えばノワール的な世界観。なんだけど、どちらかと言うとホークスの赤ちゃん教育とかモンキービジネスとかのスクリューボールコメディに近いような。人間同士の勘違いが交差し、事件が生まれていく話という意味で。ほぼ室内による会話劇でノワール定番の銃撃戦やら敵との肉体的な抗争がほとんど排除されている。そんな画面の単調さ、ミニマルさでここまで面白くできるのは流石。脚本に見せ場という見せ場が詰め込まれている。ラストの「相棒を殺されたら男は黙ってられないんだ」というセリフに痺れた。
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