最近どうしても観たくなって久し振りの観賞。Filmarks始めた昔に適当にレビュー書いたが、そんな自分に納得出来ず再レビュー。
映画史の中でも伝説的作品は紛れもない。今観ても、トップオブザトップに燦然と居座っていて揺るがないその姿は、劇中のドン・コルレオーネと重なる。
展開が分かっているのにこんなにもハラハラする映画ってあるだろうか
マフィアという切口から描く人間の愛と醜さ儚さ。とにかく油断が出来ない、常に沸き立てる緊張感。
極めて華やかなパーティーから始まる画は何処か切なく、どんどんシリアスに変わっていく。
そして俳優陣。何ですかこれ。
神々の集いなんですよ。そしてその神々が若きアル・パチーノを御膳立てしてるんです。もうこっちはキャパオーバー。
何といっても私の大好きなシチリアの美しい描写。ついでにアポロニアも女神のように美しい。これとニュー・シネマ・パラダイスのせいで私は晩年シチリアで死にたいとさえ思っている。
こんなに切なくて、格好良くて、人として学ぶものの多い「硬派」な作品はもうないのだろう。崇拝します。