のり

ゴッドファーザーののりのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
5.0
再見。別格的な面白さ。

フランシス・F・コッポラ監督の凄みをとてつもなく感じる。マフィアマニアからしたら納得いかない展開があったかもしれないがマフィアの世界に見事にドップリ浸からされた。リアルに感じさせられたってことなのかなつまりは。
それは家族がテーマなのが1番大きいかもしれない。家族の絆を象徴するシーンは多々あるがこれはビトー(マーロン・ブランド)のセリフ「家族を大切にしないやつは男じゃない。」に集約されている。
家族の日常的な側面があるからこそ緊張感ある場面が引き立つ。その切り替えも不自然さが無いし、全体の構成としても全く無駄が無い。

セリフこそカッコよかったり渋かったりするが彼らがやってることは手段を選ばない支配者の席の奪い合い。裏切り、不意打ち何でもありで、殺し方も無慈悲。捨て台詞すら吐かせない。
この淡々さがリアルをまた感じさせる。

根拠は直感しかないのだが映像の雰囲気からもう映画として格の違いを感じる。静かなシーンでも圧倒される。すげえや。
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