キミシマユウキ

ゴッドファーザーのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.1
イタリア系アメリカ人のコルレオーネ家はニューヨークに拠点を構える有力なマフィア、その三男マイケルは最初父のようになりたくないと言っていたが…

フランシスフォードコッポラ監督による壮大なマフィア三部作の第一弾。マーティンスコセッシ監督のマフィア・ギャング映画などはよくみていた自分だが実はこのシリーズは初。
とあるフォロワーさん曰く
「この映画を見ずして映画好きとはいえない!」
ほどらしいので急いで鑑賞(笑)

~大学出の僕がマフィアのボスになるまで~
最初再生ボタンを押した時に少し面食らったのは約3時間という長さ。これは集中力もたなそうだなぁと構えて見始めたが、驚くほどあっという間だった。
一人の男の、一つの家族の人生の一部を切り取ったかのような物語には異常な熱量を感じる。ここから後の様々なギャング・マフィア系映画に多大なる影響を与えているんだろうなというのもよくわかった。馬の生首のシーンなんて普通「ウワッ」と自分も声が出た。
ただこのシリーズに関していうと全くのド素人なので詳しい内容解説や豆知識はもっと詳しいガチ勢の方々のレビューを参考にしてもらおう。(丸なげ)

濃ゆい登場人物達の魅力も爆発していた。
特に惹きつけられたのはドン・コルレオーネのマーロンブランド。実はこの方も演技業界に革命を起こしたとか、デ・ニーロとアル・パチーノに影響を与えたという話だけは知っていたが、出演映画を観るのは初めて。存在感といい独特のしゃがれ声といい迫力、演技力、凄い俳優だと思った!しかもおじいちゃんの役で気付かなかったが当時まだ40代って!!化物か!
そしてマイケル役アル・パチーノ
彼は「スカーフェイス」で見たのが一番若い時だったので更に若くて驚き、めちゃくちゃ可愛い顔してる序盤と終盤の裏社会に生きる男の顔になったときで雰囲気が違っていて惚れ直した。
ほかにも今見ると脇役で活躍している俳優が沢山登場していた。さすが伝説的映画。

遂に手を出してしまった壮大なマフィア三部作。
やっぱりどんなに悪に手を染めていても義理と人情に熱く、一本筋が通った男はカッコイイ。
そういう意味ではドンコルレオーネは自分の
「カッコイイ理想の父親像BEST10」
にランクインした。次の二作も楽しみ。

マフィア、ギャング映画好き、コッポラ監督作品好き、アル・パチーノ、マーロンブランドのファンの方々にはオススメ(見てない人のほうが少ないか)の作品。