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ゴジラ2000 ミレニアム 4Kデジタルリマスター版
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『ゴジラ2000 ミレニアム 4Kデジタルリマスター版』に投稿された感想・評価

桃龍
3.5
ゴジラ70周年企画「ゴジラ・シアター」の4Kリマスタ版は、名古屋郊外のTOHOシネマズ赤池では2K上映だったので無視していた俺。
待っていたTOHOシネマズ名古屋栄が来月できるが、ミレニアムシリーズ最初の本作の4Kリマスタ上映に間に合わない。
そこでTOHOシネマズなんばに遠征。自宅から近鉄電車1本で行ける!ので何回か行ったが、これで最後だろう。

オリジナルの内容は忘却の彼方で、本当に見たのかと自分を疑うレベル。笑
すでに地球にゴジラがいることが分かっている世界という設定から、う~ん…。未知の生物とのファースト・コンタクトはクリエイターの腕の見せどころ。世界のSF映画と競ってほしかったなぁ。
その意味では、冒頭からあの岩が出てきて、オルガではなくゴジラ誕生となるストーリーもありえたんじゃないか。
そこは仕方ないとして、SFとしては頑張ってたのに尻すぼみ。
あの“対決”は、今の阿部寛なら不自然だと言って演技を断るに違いない。
あと、もう本人が傷つかないと思うから言うけど、子役かわいくない。緊張を解いてやれなかったのかな。
3.5
個人的に昔から「ゴジラ対阿部寛」と呼んでいる作品。ずっとゴジラと対決姿勢の片桐長官(演:阿部寛)が良い!

リニューアルして前傾姿勢&小柄になったゴジラのデザインも良いし、ゴジラが自然災害的に描かれる世界観も、シリーズ中では好きな部類(それだけにいろいろ惜しい)。

シリーズ23作目(1999年作品) 。“ミレニアムシリーズ”としては1作目。70周年企画「ゴジラシアター」2026にて4Kリマスター版を劇場鑑賞。
3.5
 「ゴジラとは何か」を巡る物語は、シリーズ第一作の『ゴジラ』(54)への原点回帰であるものの、主人公の語るゴジラへの思索や科学を弄ぶ人類への警鐘は観念的で説教臭いし、自衛隊出動要請への言及や一般市民の生活描写は、リアリティを追求した「平成ガメラ」シリーズ(95~99)の影響を受けているが、冗長なアクションやベタな笑いが物語のテンポを停滞させており、映画のトーンを崩してしまっている。
 また、デジタル合成という新たな技術に挑戦した作り手の熱意は伝わってくるが、戦闘ヘリを猛追するゴジラを捉えたショットのように、実景との合成が粗くて目を覆いたくなる映像もあれば、新宿の街を進んでゆくゴジラを右から左に見上げるように捉えたショットのように、足元に見える信号機を入れ込んだ“巨大感”の演出が見事な映像もあり、出来不出来の落差が激しいのがもどかしい。
 空から落ちてくる漁船や鉄塔から灯台の職員が逃げ延びたり、居酒屋が破壊されても屋内にいた女将と客が死ななかったりと、1999年の公開当時は生ぬるく感じたが、改めて本作を観ると、シリーズから触発されながらも、やはり同時期に公開され、怪獣による人的被害をストレートに描いた『ガメラ3 邪神覚醒』(99)に対しての、家族で楽しめる「怪獣映画の王道」であろうとするゴジラ映画の作り手からのアンチテーゼなのだと思った。まぁ、2年後に『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で、金子修介を監督に起用して、怪獣たちによる凄惨な人間殺戮が描かれてしまうのだけども……。
 「伝統」と「革新」の狭間で思案しながら製作したことが裏目に出て、「自由」と「楽しさ」を失った堅苦しい作品になってしまったが、ゴジラの根室襲撃シーンは、第一作へのオマージュもあって、怪獣映画の醍醐味が味わえるし、『ゴジラVSビオランテ』(89)以来の「ゴジラ細胞の驚異」というテーマは、本作を経由して、『シン・ゴジラ』(16)や『ゴジラ-1.0』(23)に受け継がれており、試行錯誤の中に様々な可能性を内包した一作なのかもしれない。