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アカルイミライのhagababyのレビュー・感想・評価

アカルイミライ(2002年製作の映画)
4.2
映画の採点って難しい。尺度がまちまちだから。特にこの映画、何が良かったのか、全然うまくいえない。曖昧すぎる。でも、なんだか心地が良い。人生における、何と形容していいのかわからないけど感情が揺さぶられた出来事を抽象的に具体化(矛盾してるが)して映像化されたような、捉え所のない、むしろ掴ませてくれないような映画。圧倒的な三人の役者。特に藤竜也さん、最高のおじさんだよ、あんた!へっ!
後半から突如現れるチェゲバラのお揃いのTシャツを着た不良少年たち。行先もないまま、思春期特有のうっぷんの晴らす矛先のないまま、まるでクラゲのように街を徘徊する姿に、エンドクレジット。痺れる。普通にスタッフが出てくるし。ドキュメンタリーのようで、映画のようで、人生のよう。いや、こんな後先考えない人生なんてまっぴらだが。劇中のクラゲは一体何のメタファーなのか。若者の輝きと危険性?理解できない自分が悔しいが、良い映画ってことは断言できます。これはまた忘れた頃にもう一度見直すべきだ。はなわが、意外と演技がうまかった。
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