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テキサス・チェーンソー ビギニングのmylifeのレビュー・感想・評価

4.6
当時もめっちゃオモロかったと記憶している「テキサス・チェーンソー ビギニング」を再鑑賞してみた。無論、「クライモリ」なんかに触れていたら、こちらも妙に気になってしまったのは言うまでもないのだ。

「悪魔のいけにえ」は往年の有名な作品。このシリーズ結構好きやったので、オリジナルは遥か前に鑑賞したが、そのリメイクとなる「テキサス・チェンソー」も良い出来だったと記憶している。

本作は、そのリメイクである「テキサス・チェンソー」の続編だが更に過去の話となる前日譚。いわゆるレザーフェイス誕生秘話をリメイクで描いている。

やはり、この類いのホラーって独自の路線を築いている印象。その中でも本作はリメイクの続編と言うポジションでありながらにも出色の出来で洗練されていると思う。ただ、テイストとしては程よく狂っている感じかな。

このスラッシャー系のサブジャンルにおいては完全にアメリカと言う国が一歩抜きんでていたとも思う。邦画を含めたアジア映画では、こういう雰囲気は中々と出されへんからね。

それにしても、ヒューイット家は狂っている。こんな家庭で育ったら、そりゃ明るい未来はやってこない。メインはトーマスやけどチャーリーも負けず劣らず頭のネジがブッ飛んでいるのも素晴らしい。

チェーンソー片手に女の子を走って追いかけていくレザーフェイス。ソレを見ているチャーリーが発した台詞が妙にツボやったので抜粋してみた。

“少年が男になる時が来た”

おいおい、どんな感情を持ち合わせてんねん…なんて。なんか、神妙な面持ちで見守っている感じがアフォ過ぎて結構好きやけど。

とりあえず、鬼に金棒ならぬ…レザーフェイスにチェンソーみたいな化け物染みた強さが後を引く。後半にかけては、ただただ圧巻。理不尽な残虐さが響くようでもあった。

しかも、実在の殺人鬼をモチーフにしていると言うのも凄まじい裏付け。どこまでがほんまなのかは分からへんが、いかにもアメリカらしい作り込みは素直に称賛したい。
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