Unboludo

幻の薔薇のUnboludoのレビュー・感想・評価

幻の薔薇(2009年製作の映画)
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これは確信を持って言えることだが、長回しにおいては人の動きに合わせて構図をいくつも変えていくことがかなり重要なんだが、それはイルマヴェップやそして僕は恋をするの頃のゴーティエに学んだことだ。それに加えこの映画では背景や部屋の内装、小道具や色の使い方などでも多様な視覚的刺激で幅を見せる。
動線と構図、空間の構成、カメラ移動に見応えがあり、軽快でヘヴィな恋愛、愛し合う行為と隣り合わせのくだらん痴話喧嘩という僕の大好物のものがたくさんあって好きだが、そこまで乗れるわけではないのはなんだろう、アモスギタイのなんかしらの潔癖さを感じる。ただラスト15分の見応えは頭抜けて良かった。動けよ役者、捉えよカメラ、だ。かつラストで通る車と逆に1人で歩いて行く女1人。

メモ; 人で奥を見せない、再び同ポジで奥が見える
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