りんちゃん

ビー・デビルのりんちゃんのレビュー・感想・評価

ビー・デビル(2010年製作の映画)
3.7
61

ヘウォン・ボンナム・島民、いろんな視点から観れる一作です。
ヘウォンに関してはボンナムの気持ちになってみれば怒りや憎悪が出ても仕方ないし、その逆だと自分のことで精一杯なのと「都会」に触れてしまったことによってボンナムのことが二の次になってしまう気持ちもわかる。
島民からすればヘウォンはいわば「うざい」存在だろうし、ボンナムは奴隷としか思ってない。

島の雰囲気は嫌いではない。
けれど、時々垣間見える社会の歪なところにはゾッとさせる。
そりゃあ暴走してもおかしくないよね、と思いつつ、そうさせる環境に切なくなります。
自分が知らないところでこういう環境はまだあるんだろうな、とかいろいろ考えてしまいました。

スプラッタだけどただのスプラッタじゃなくて、社会派スプラッタに近いような…ただのスプラッタじゃなく、切なく複雑に観れました。
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