おバカ犬

モンスター・パニックのおバカ犬のレビュー・感想・評価

モンスター・パニック(1980年製作の映画)
4.3
イカしたパッケージ!『モンスターパニック』をレビューだ。大学生の頃ブックオフで本作を知り、買うか買わないか悩んだもんだ。結局買わなかったけど笑

ロジャーコーマンが製作総指揮したんだからつまらないわけないと思っていたがやはり期待を裏切らない出来だ。

漁港は不漁、さらに船が謎の爆発で沈む。缶詰工場の誘致で揉める村人たちを尻目に海では人々が襲われていた…。

まぁ話なんて半分どうでもいい。このジャケットのモンスターが本当に出てくるのかが重要なのだがしっかり暴れるぞ。のちに『遊星からの物体X』を手がけるロブ・ボッティンが絡んでいるのだから当然か。大の大人サイズ、『画面ライダー』の怪人みたいなやつが群れをなして大暴れ。その目的は人間との交尾による進化なので、女性を襲いまくる超肉食系男子なのだ。
  
そんな奴らのおかげで、本作は美女の裸やケツのアップが惜しみなく出てくるんだから男性諸君にはもってこいのモンスター作品だ。死体が発見された時、わざわざおっぱいが見えるように藻を払いのけていたのには笑った。

本作はエンタメというものを心得ている。モンスターが出ないシーンが多くてダラダラしてても、なぜか飽きずに観られるのはやはりテンポがいいからであろう。絶えずカメラを動かし続けるロジャーコーマンでこそなせる技だ。そして甲高いSEで緊張感を出してくる煽り方は『サイコ』そっくり、真似っことはいえ魅せ方もうまい。

まさにモンスターパニック!仕事終わり、暇な男が時間を潰すにはちょうど良すぎる良作だ。映画なんて疲れた時に適当に流し見しても面白いくらいがちょうどいいんだわ。以上!
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