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バニー・レークは行方不明のおバカ犬のレビュー・感想・評価

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
4.5
『バニー・レークは行方不明』

最近はゾッとする映画を求めて作品選びをしていますが、本作は素晴らしい。

英国に越してきたアン・レークが施設に預けた後、行方不明になった娘のバニー・レークを探すというストーリー。

最初は子供がいなくなったのに能天気な周りにイライラさせられるんですが、どことなく違和感を覚え始めると同情もしてられなくなる。なんてことを思っているうちに話は二転三転、作品の手のひらの上で踊らされている感覚は非常に気持ち悪い。

ストーリー同様に登場人物の精神状態からなる奇妙な行動もまた、見ているこちらの不安感を煽ってきますね。カメラワーク、視点の誘導も見事です。

モノクロ作品は掴みやジャケットはよけれど中身はイマイチだった…って作品が多いのだが、本作は『現金に体を張れ』に並ぶ秀作だと思います。非常にオススメ。以上!
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