スガル

明日、君がいないのスガルのレビュー・感想・評価

明日、君がいない(2006年製作の映画)
3.6
観ました。
エレファントより内面を深く描いていてよかったなと思いました。
テーマとは違うかもだけど、いじめのことって何よりも残酷なのかな。
ゲイや身体障害だと差別される理由がはっきりしてるところあるけど、いじめは人間性そのものを否定される部分が強いから。

色んな問題が入ってる映画だったと思う。
スクールカーストというのか、こういうのはハリウッド映画でもよくあるね。gleeとかも。

ゲイの問題を入れてきたのはかすかに違和感おぼえたかも。現実的だしマイノリティの視線で撮ってると思うけど。
ゲイの男がけっこうかっこいい。それはいいとしても、もう一人の隠してる男の内面について理解や共感が少し追いつかない。
自分がただ同性愛を理解してないのもあるんだろうけど。


いま初めてこの映画の予告を見たら監督が19歳だと知った。すごい。監督の実体験をベースにして強い気持ちがあることも理由なのかな。ショートタームとはまったく違うんだろうな。

この映画はかなり前にショービズカウントダウンで紹介されていて気になってました。題名もわからなかったけど、なんとか見つけることができました。学園ものって自分と重ねるところあるし気持ちは複雑なんだけど惹かれるものがあるんだろうな。


この映画に罪はまったくないけど、ゲイの男役に美男子をつかうのはあまりよくないと思う。映画だからといえばそれまでだけど。
表面的な部分しか見えてこないことがあると思う。この映画ではいじめられてたメガネの男の子がゲイでもよかったかもしれない。gleeではカートパパがちゃんとゲイのマイナス部分というか現実をカートに教えるところがあった。

異性同性関係なく人を愛するって部分のみ強調するだけではあまりに現実的ではないと思うんだよなあ。世の中きれいごとばかりじゃないわけだし。何が理想なのかや本質はなんなのかってことを明確にする必要があると思う。異性同性関係なく愛するというのはおかしいことじゃないって以前に、その人の人間性を認めようってことだと思う。第9地区やチャッピーみたいに。
その大事なことをしっかり意識できてないと目先の美しい部分や汚い部分だけで人は判断してしまうことがあると思う。

この映画はゲイの問題だけ深く描くつもりじゃないからこれはこれでいい映画だと思いました。
ただ、あの隠していた男の存在が唐突に感じた。あの男の生い立ち的な部分の説明が少しでもあれば個人的には自然に感じたかも。同性を愛するのは理屈じゃないと言ってしまえばそれまでだけど。この監督さんはゲイの問題についてはそこまで深い思い入れがないんだろうな。ライアンマーフィーさんと比べるのがおかしいと思うけど。
隠していた男の存在がなくてもいい映画になってたと思う。カミングアウトした人間の苦悩が充分描かれていたから。あの隠していた男の存在は意外性って感じで表面的には面白くなったかもしれないけど。
変化球というか意外性の部分はこういう映画にはちょっと邪魔かなあ。はじまりのうたみたいに一番大切なものが描かれているなら映画はシンプルでいいと思う。

ゲイの問題は今現在ちょっとタイムリー。
差別発言した人がいるということで。
その人がそういう発言したのはいくつも理由があると思う。親の影響や過ごしてきた環境なんかも。ゲイのよくない部分を聞いたり体験したのかもしれない。でもマイノリティを人格否定した行為は相手の人間性を否定した人間性の欠如した行為なんだと思う。その人が人間性って部分だけをちゃんと意識していればそういう発言はしなかったかも。物事を表面的にしか見れてなかったのも問題なのかな。要は人格の問題だし人間性の問題なんだと思う。