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エイトレンジャーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

エイトレンジャー(2012年製作の映画)
3.4
《“とある”芸能事務所に思いを寄せて》Vol.9

関ジャニ総出演の戦隊『エイトレンジャー』。

ジャニーズ主演作品は色々、肖像権とかネットや画像の規制が厳しくてジャケ写、キーアートがなく、独自の画像だったり、ロゴだったり、場面写だったり、なのだが、これに限っては何のアートもないのか。

個人的に関ジャニは好き。
もともと紆余曲折デビューが進まなかったりして苦労の人たちというイメージと歌と踊りだけではなく、バンドという手に職持ってるプロ根性を感じる彼らは好き。

荒廃した近未来の日本、一部の選ばれた富裕層しか守られた“シティ”に住めず、他は過疎地域の廃れて貧しく、治安が悪い場所に住む。

前に観たことあったけど、今回観て、初めてあの運河が硫酸で、飛び込んだら溶けて死ぬって言う設定を認知した。

廃れた街の治安を守るのは警察、ではなく、警察も廃れているので守るのは一部の自警団的ヒーロー。

昔は沢山いたが、正体がバレて敵にやられてしまったり、引退したり、雇われのために割りに合わないといってどんどん減っていき、最後の8人に。

舘ひろし、この役所にピッタリ。シルバー。
優しく厳しい。過去に色々あったが、それを全て背負った上で、それを胸の奥底にひた隠し、決して語らずに覚悟を決めて守り抜く。
まさに、ヒーローの鏡。

そこに、借金の返済のために致し方なく、とりあえず給料のために所属している関ジャニメンバー。
どうしようもない、ヒーローの風上にも置けない体たらくども。

それが、横山が加わることで事態が変わる。

全体的に、超大作、というより、従来の戦隊モノのような低予算なりの技術や演出勝負のセットや雰囲気で、特撮が好きな人にとってはそれなりにそこを意識できる感じが個人的には好き。

横山、村上、渋谷、丸山、安田、錦戸、大倉。
彼らも7人7色、インパクトとクセのある特徴が不自然すぎるほど出ていて強烈。

ヒーローモノやスポ根的な、とあるきっかけでなんだかんだと関係を築き、最終的には目的1つに「しかたねぇからいっちょやってやっか!」的な熱い王道ストーリー。

ちゃんとした壮大な映画、と言うより、ちょっとコアな作りの特撮系長編コント、みたいなつもりで観ればそこそこちゃんとエンタメとして楽しめる作品。

この1は観たことあったけど次の2はなかったような気がするからそれはそれで楽しみにしよう。

東山、どうなるんだ。
ベッキーも含め、まぁまぁ意外な展開ではあった。
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