えッティ

小さな赤いビー玉のえッティのレビュー・感想・評価

小さな赤いビー玉(1975年製作の映画)
3.4

小さな赤いビー玉。
なんでもないただのビー玉とユダヤ人を表す星のワッペンを交換してから、始まる逃亡劇。


ビー玉が表していたのは、ユダヤ人たちの閉じこめられた心だと感じた。ユダヤ人の不自由さ。手のひらに乗せられているよという暗示。

赤が表していたのは、それでもなお、自由を求める少年たちの熱さ、温度だと感じた。
途中、自分のベットで寝たいと言い出す父には、赤という色は合わないだろう。


星というワッペンには、ユダヤ人を表すことよりも、ユダヤ人ということを恥じず、堂々と生きることを表していたと感じた。
しかし、そんなことを言ってるのは、その時代を生きていなかったユダヤ人でもなんでもない私自身。
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