かと

壬生義士伝のかとのレビュー・感想・評価

壬生義士伝(2002年製作の映画)
3.5
家族のため、故郷を捨て、脱藩して新撰組の志士となった一人の侍の生きざまを描いた一本である。

物語が進むにつれ、生きるため、生かすためにひとを切り続けねばならない不条理のなかにありながら、義を通し続けた侍・吉村貫一郎の人間像が浮かびあがってくる。
浅田次郎の原作小説とは構成や展開が異なり、ドラマ性や掘り下げ方といった点でもの足らない感があるが、いまの時代にも通ずる、人としての生き方にやはり見惚れてしまった。
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