1612年、ローマ。画家を目指す19歳のアルテミジアは、自身が受けた性被害について法廷で証言することになる。事情聴取にあたる公証人は、なぜもっと早く訴えなかったのかと彼女を疑う。女性が職業を持つことが難しかった時代、裁判に負けることは画家への夢まで閉ざされることを意味していた。彼女はなんとしても、真実を訴えなくてはならなかった。彼女はいかにして危機的状況を乗り越え、一人前の画家になったのか。後にバロック最大の女性画家となるアルテミジア・ジェンティレスキの若き日の奮闘を、ふんだんな作品イメージと共に現代に語り直す。
©Kurumi Hakamata