血気盛んな若手弁護士だが、その実裁判で裁く場所は薄ら汚れていた現実。
弁護士は法律の是非を通じて倫理を問う。
アル・パチーノが若手というには無理があるようだが重要なのはそこではなく、悪を裁き弱者を救う仕事が、より罪を助長させるという現実。
同じパチーノが出演した「セルピコ」のように、情熱を持っていたのにすっかりと打ちのめされてしまうという役柄。
もちろん弁護士なので、いかにして正義との折り合いをつけるのかが見所になる。
最後の主張をする熱弁シーンはパチーノの本気度が伺える。
相棒がひょっこり顔を出すラストなんかも皮肉が効いていて楽しめた。