浅野公喜

鴛鴦歌合戦の浅野公喜のレビュー・感想・評価

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)
3.3
ギリギリ戦前に作られた異色のミュージカル時代劇。読み方は「おしどりうたがっせん」。

編集は雑な点が有るものの、それが劇中に盛り込まれたジャズ寄りのビッグバンドの演奏や歌と共にテンポの良さをもたらしており、戦前・終戦直後辺りのモノクロ映画、あるいはコテコテのミュージカルを見慣れてない人でもおそらく楽しめる作品に仕上がっています。当時の流行歌手のディック・ミネ演じる殿様も印象的ですが、「生きる」、「ゴジラ」にも出演していたタカシ・シムラの意外性さえ感じる弾ける演技と歌に注目。和楽器を演奏しているのに流れるのは西洋楽器による演奏というデタラメぶりも笑えます。
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