pen

鴛鴦歌合戦のpenのネタバレレビュー・内容・結末

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで見放題になった反響が大きかったので気になったのと、志村喬の歌唱が観られるというので鑑賞。
多幸感に溢れたミュージカル映画で、非常に楽しかった。

素直になれない男女の障害を作る原因がヒロインの父親なんだけれども、演じる志村喬の愛嬌の良さか、とぼけ具合が憎めない。噂の歌唱シーンも美声で素晴らしかった。癒やされる。こんなに歌上手いとは…。

そんな父親が作っているのが傘。劇中に出てくる傘が花に擬えられているのが印象的。長屋の畳に置かれた幾多の傘で、まるで花畑にいるみたい。通り雨で濡れる外に置かれた傘を片付ける男女、花摘みのような所作の中で、ちょっとした軽口のぶつけ合い。
そのやり取りが微笑ましい。
傘が平和や幸せの象徴でもあるような。浅井が他の女性の傘を持っているのをお春が焼きもちを焼くんだけれど、傘を大事に扱うってことは…と考えて、いじらしい気持ちになる。
pen

pen