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ビッグ・ママ・ソーントン 有りのまま
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『ビッグ・ママ・ソーントン 有りのまま』に投稿された感想・評価

minavo
4.0
ピーター・バラカン音楽映画祭、3本目。プレスリーの「ハウンド・ドッグ」のオリジナルを歌ったビッグ・ママ・ソーントンの音楽ドキュメンタリー。牧師の娘として生まれ、貧困の中、次第に歌の才能を認められて、ライブシンガーとして活躍し、プレスリー、ジャニスなどロックの誕生に多大な影響を与えたブルースシンガー。

ちょっと搾取成分多めですが、ビッグ・ママのパワフルな歌唱を浴びて満足。ボーカルとして楽曲に対して音の埋め方がすごい。ずーっと歌声を出してる。これが迫力のポイントだと感じた。

ブルースはチェスレコードの隆盛からシカゴ中心で語られることが多いが、テキサス生まれ、サンフランシスコ、ロスアンゼルスといった主に西海岸で活躍する話になるため、ジョニー・オーティスが絡んできたりと、知らないことだらけでおもしろかった。

ちなみに映画「エルヴィス」でのママは、若い白人のボクにお墨付き与えたみたいになってたけど、本作では全否定。コラボライブをエルビス側から断ってきたまで言及してた。

対比でジャニスとの交流では、「ボール&チェーン」をママ側が、曲ごとあげるまで言ってたのに、ジャニスが著作者登録まで代行して印税渡してたという。ええ話やー。映画では、言わなかったけど、ジャニスの「サマータイム」もママの引用じゃない?と思いました。

ママがバックミュージシャンに対しても、辛辣。ジョージ・ベンソンにブルースが弾けないと言うのに対して、バディ・ガイはベタ褒めしてる。

あと、リトル・リチャードとは同じゲイで気が合ったとか、チャーリー・マッセルホワイトがママには彼女がいたとか暴露してて、そこはママじゃなくて、ソーントン、ビッグりした。

まあ、チャーリーがオレも搾取される側だったよ、と自慢してたのには、だろうねと、笑えましたけど。
4.6
ビッグ・ママ・ソーントンのブルーズって迫力あるから好きなんだよなぁ。

作品自体は何の変哲もないインタビュー形式のドキュメンタリーなんだけど、ビッグ・ママ本人のインタビュー音源や歌唱シーンもたくさんあってよかった。当時の音楽業界に当たり前のようにあった人種差別による搾取の中、自分で自分のスタイルを確立したビッグ・ママ・ソーントン。パフォーマンスへのこだわりはもちろん、当時としては異例だったドレスで着飾らない、つなぎと帽子姿という「男性的」なファッション。ウィリー・メイ・ソーントンがどのようにしてビッグ・ママ・ソーントンとして音楽業界を生き抜き、ブルーズを歌い続けたのかがよくわかる内容だった。ただ、劇中何度か言及されていた家庭環境についてもっと掘り下げてほしかった。ビッグ・ママの音楽を語る上で外せないところなのだけど、かなりサラっと触れられただけだったので。それにしてもライブ・パフォーマンスは最高にかっこよくて鳥肌もの。映画館の音響でビッグ・ママのブルーズを聴けただけでも感激でした。
4.0
かっこいいの一言。歌もいいけどブルースハープも最高。ギターソロ要らないなって思ったぐらい。歌ももちろん一音一音情念が込められててグッと来ちまう。もう性別とかどーでもいいってなるぐらい超越しちゃってます。