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恋するトマトのodyssのレビュー・感想・評価

恋するトマト(2005年製作の映画)
3.8
【「働く女」をめざすなら農家に嫁に行け!】

大地康雄の企画と脚本および主演、南部英夫監督による映画。 

農家の長男として生まれ育った正男(大地康雄)は、45歳になっても嫁が来ない。今度こそは、と思った女性にも土壇場で断られてしまう。 そこで日本のバーで働くフィリッピーナに結婚話を持ちかけて承諾してもらい、親に会うためにカネを持ってフィリピンに向かうのだが・・・。 

日本の農業が抱える深刻な問題に、フィリピンと日本との関係をまじえることで重層性を付与された作品で、テーマ優先的な映画故の甘さもあるけれど、食料自己生産率が低い日本のこういう側面に敢えて目を向けて映画化した大地康雄の努力に敬意を表したい。 

それにしても、日本の女性がさっぱり農家に嫁に行かないことを批判するフェミニストはいないのだろうか。 
だからフェミニストってのは信用できないんだよ~と言いたくなっちゃいますね。
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