『瓢箪から駒』…意外なところから意外なものがでてくることのたとえ 2ヶ月前、突然死んでしまった佑介。小さい頃からつるんで遊んでいた俺達4人。 悪さをするときはいつも一緒だったのに、死んじゃったら、案外あいつのこと何にも知らなかったのかも…なんて思う。 佑介には5年越しの彼女がいて、もういつ結婚してもよかったのに、いつまでも煮え切らなくて『甲斐性なし』と揶揄されていた。昔は少し横道に外れ、人並みな悪さもして親を泣かしたこともあったけど、役場に就職が決まってからは真っ当な人生を歩んでいたように見えていたのに… 新盆に集まった残された俺たち3人。今日の目的は、形見分け。 でも実際は、佑介が残していった親には見せられない或るモノを処分することだった。 探しているものは出てこないのに、ガラクタばかりでてくる部屋で、偶然にも佑介の秘密を知ってしまう。意外なものの出現で動揺する俺達。 あいつは生きてきた証を残さずに死んでいった訳ではなかったんだと、感傷にひたる俺達なのだった。