ポール・ニューマン激推し人間として視聴必須だなと思い、視聴を決定。
前半というか序盤がクライマックスすぎて、序盤の興奮が最後まで続いていれば文句なしで星4つか4.5だったんだけどな…
序盤で高まった期待が終盤になるにつれてだんだん萎んでいったのが自分でもわかった。
計算高くて才能充分、だけど精神的に未熟で未完成な勝負師エディを演じるポール・ニューマンは最高。異論はない。
けどそれ以上にジャッキー・グリーソン演じるミネソタ・ファッツが素晴らしく魅力的だった！
ビリヤード勝負が始まって24時間が経過しても、休憩中に再度身支度を整え、勝負は今始まったとばかりに「さぁ、始めようか」と持ちかける様は、ファッツがまさに一流の勝負師だと観客に見せつけてくれる。
優位に立っているけれど、すでに一昼夜続く勝負で体力はぼろぼろ、そして酒に酔ってだらしなく座るエディとは格が違うというのがありありとわかって、この対比が最高にかっこいい。
フラワーホールに花を挿して、スリーピースのスーツを着こなす姿は間違いなく王者。それくらいこの作品の中で一番格好良いキャラだった。
なのに！序盤であんなに魅力的に登場してるのに、終盤の勝負では割とあっさり終わるのがどうしても解せぬのよ！
終盤の勝負までにファッツと並ぶくらいエディが精神的に成長したとはどうしても思えなくてね…
終盤の出来事がきっかけとはいえ、いやあまりにも急すぎないか？とは思ったよね。
こちらとしては、序盤に繰り広げられたエディとファッツの手に汗握る勝負と駆け引きがもっと見たかったわけで…
消化不良ということもあり、けれど大好きなポール・ニューマンが出てるので星は3つ止まりかな。
オープニングクレジットの演出とジャズの音楽、そしてキューがビリヤードの球を撞く音が響く…という雰囲気は最高なので、大人の映画を見たい人にはおすすめ。
