青山

ハスラーの青山のレビュー・感想・評価

ハスラー(1961年製作の映画)
3.6

ビリヤードを生業にする凄腕ハスラーのエディは、界隈で名の通った強者ミネソタ・ファッツ氏と戦うことに。序盤は優勢だったエディだが、不眠不休で丸一日に及ぶ勝負の中で疲弊して破れてしまう。
はじめての挫折を味わったエディの前に、サラという女性が現れる。2人は恋に落ちるが、エディはハスラーとしては堕落していき......。

ハスラーってビリヤードする人なのかギャンブラーなのかどっち〜〜?って思ったけど、どうやら詐欺師的な意味合いのあるギャンブラーということみたい。となると、内容的には「エディ、ハスラーやめるってよ」というお話でしたね。

ミネソタファッツとの最初の戦いのシーンはもうカッコいいしかないですね。眠そうになってくのもそれはそれでカッコいいし、ミネソタファッツの常に余裕な感じもカッコいい。白黒でビリヤードがこんなにカッコいいとはね。私も白黒になりたい。

で、この戦いまでがプロローグ的な部分で、それ以降が案外恋愛ドラマ要素が強くて驚きました。ずっとビリヤードやってるだけの映画かと思ってたんで。
しっかしこれはつらいですね。エディかっこよかったけど案外ダメ人間やんとか、いやダメ人間でもイケメンだとかっこいいから困るわ〜とか色々あるけど、結局はつらいんです。はい、つらい。つらい映画は好きなので、このつらい余韻は忘れられませんね。そんな余韻を印象付けるエンディングがまた粋ですねぇ。つらいけど、何から何までかっこいい映画でした。
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