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幻⽇の作品紹介

幻⽇のあらすじ

閉館を⽬前にした映画館。元恋⼈のアンジに呼び出されたケイは、展⽰されていた蛾の標本が⼀体、忽然と消えたことを知らされる。 5年ぶりに再会した⼆⼈は、懐中電灯を⼿に、灯りの落ちた従業員通路やロッカールームを探し始める。蛾を追ううち、かつての時間がふいに蘇り、⼆⼈の記憶と現在の境界は次第に揺らいでいく。 ⼀⽅、映画館へと続く歩道橋では、少年と少⼥が、⾃分たちが⽣まれるより昔の⾵景を⾒て「懐かしい」と呟く。館内では、⽼いた男が誰もいない隣の席に向かって語り続けている。 なぜ蛾は、太陽ではなく⼈⼯の光に集まるのか。 閉館していく映画館、失われた恋⼈との時間、経験したことのない時代への懐かしさ。そこにあるのは本当の記憶なのか、それとも⼈がつくりあげた幻想なのか。

幻⽇の監督

河合健

原題
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
23分
ジャンル
ショートフィルム・短編

『幻⽇』に投稿された感想・評価

3.1
9/30に37年の歴史に幕を閉じたムービル。
閉館後の10/3~4の二日間に開催される特別イベント「Story Crossing ArtFes」なかで上映された短編。
ムービル側からの河合監督への製作オファーによる、相鉄ムービルオールロケ作品。

河合監督の作品は『みんな、おしゃべり!』を観ており、この作品は非常におもしろく高評価をしていたので、かなり期待をして観に行った。




あらっ…ちょっと期待と違ったな…。

閉館するムービルを舞台にこそ使用しているが、閉館そのものはテーマとはしていない。
むしろ、監督の撮りたいテーマの舞台に、単にムービルを当てはめたのでは、という感じがした。

23分というショートフィルムのせいもあるのか、私的には本作はちょっと「?」で消化不良を起こした。

この作品でムービルが完全に終了するわけなのだが、ちょっと蛇足に感じてしまったのは残念…。

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まだFilmarksには登録されていないが、このイベントでもう1本短編が上映され、こちらも鑑賞したので、こちらに記録しておく。

【映画女子!】

<幼い頃に母を亡くした女子高生・まゆが、母への思いを込めて映画を作る。
舞台となるのは、まもなく閉館する相鉄ムービル。
若き父と母がムービルで初デートをしたエピソードをもとに物語を紡ぎ始めるも、映画作りはすぐに壁にぶち当たり……。
ムービルを舞台に繰り広げられる青春の1ページ。>

スタッフ
監督:梶健太
出演
千野根真優、大北麗奈、田島美皐、佐藤煌、他

評価:3.4

約30分のショートフィルム

上演後に舞台挨拶があり、監督、出演陣、エンディングテーマを提供したシンガーソングライターが登壇した。

役名がすべて本名(芸名)そのままであったのが、ちょっとおもしろい。

主人公を演じた千野根真優さん以外は皆演技が初めて、とのことであったが、初々しい演技をどう評価するか。

9/3にクランクイン、9/20にクランクアップ、それから編集、としての超駆け足上映だった、とのこと。
marimo
-

2026年9月30日に閉館した「相鉄ムービル」
解体前の10月3日(土)と4日(日)の2日間限定で「Story Crossing ArtFes」というアートの祭典が開催されました

そんなクロージングイベントの中で上映された短編映画が「幻日」です

監督に「みんな、おしゃべり!」の河合健監督
「相鉄ムービル」側からのオファーで
「相鉄ムービル」で撮影するという条件
それってつまり
この2日間のイベント中に観ないと意味をなさない作品なのではないだろうか

というわけで、
急遽予定に組み込んだ本作の鑑賞

なるほど…

ムービル閉館を惜しむような作品を期待していたわけではないが、なんとも攻めた作品
アート系作品の特有の観客を置いてけぼりにするような展開に少し虚を突かれてしまったが
なんだか閉館する映画館で上映するにはしっくりくる作品でもありました

ここからは、あくまで私が作品から感じた印象なので、解釈はたぶん意図と違うかもしれません

どこか記憶を記録するような感覚
場所に残る残滓のアーカイブ
モチーフで登場する蛾の標本も命の記録

幼少期に親の友達だったか、父の仕事の知り合いだったかの家に招待された時に、トンボや蝶の標本のある部屋を見せてもらった記憶が朧げにある
壁一面に飾られた標本は、単純に虫のディティールの怖さ以上に、生きてもいない死んでもいない不気味なものに思えた

記憶の中ではこの建物と共にあったとされる標本
本作のなかでは標本の蛾が額から飛び立つ
この場所に閉じ込められていた記憶の残滓を解き放つようにも見えた

必死で記憶を閉じ込めようとする男性と、そこから解き放たれる女性
知らない記憶の懐かしさに触れる高校生の男女
記録をつなぎ合わせて作品という形になる映画を眺めるカップル

過去、現在、未来の記憶
そして現実、空想の記録

長い歴史を刻んだ映画館の最後の上映作品として
その劇場そのものを舞台にした記憶に触れる面白い時間

おそらく、この場所、このタイミングで自分のこの場所の記憶と混ぜ合わせながら鑑賞しないと何も残らない作品

帰路でふと思う映画を観る場所を大切にしたいという気持ち

ムービルの雰囲気好きでした
ありがとうございます
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劇場名 :ムービル
上映日 :2026/10/04(日)
上映時間:16:05 ~ 16:28
上映劇場:ムービル2
上映作品:河合健監督 新作短編映画『幻日』特別上映
座席  :自由席
3.0
ムービル閉館後のStory Crossing Art Fesにて(舞台挨拶付き)
舞台挨拶にて監督から、明確な解釈を俳優たちにも説明しなかったとのことだが、正直なところ何を描きたかったのか理解が及ばなかった。
過去・現在・未来が交差していることはなんとなく分かり、寂しいという気持ちを持つ人とそうでなく未来を見ている人とで結末が別れたのではないかということくらい。

五頭岳夫さんを生で見れて、熟練の役者としての言葉をいただけたのは良かった。

映画の未来は明るくあれ。