のんchan

スターリングラードののんchanのレビュー・感想・評価

スターリングラード(2000年製作の映画)
4.2
ジャン=ジャック・アノー監督作品鑑賞5本目。
全て4.0超えします。この作品も素晴らしい👏

第二世界大戦時、ソ連の狙撃兵として活躍した実在の人物ヴァシリ・ザイツェフを主人公にした戦争ヒューマンドラマ。
戦争30%、ヒューマン30%、恋愛30%、ドキュメント10%という割合で、実在の出来事を基にしているが脚色はされています。

しかし、ザイツェフはWikiに出ているほどの英雄であり、スターリングラードの攻防戦時、ドイツ国防軍はザイツェフの脅威に対抗し、狙撃兵学校教官エルヴィン・ケーニッヒ少佐にザイツェフを抹殺するよう命じたのは事実。


《あらすじ》
1942年、ドイツ軍がスターリングラードまで押し寄せていた。
ソビエト軍の指揮が低下し風前の灯火だった時、そこに子供時代から祖父に狙撃を習っていた凄腕のヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)が現れる。
将校のダニロフ(ジョセフ・ファインズ)は政治委員として派遣されたニキータ・フルシチョフ(ボブ・ホプキンス)にザイツェフを紹介し、プロパガンダの宣伝資料としてザイツェフを新聞に載せるように勧める。ザイツェフはあっという間に有名人になり兵士たちの士気を高めていく。
ドイツ軍はケーニッヒ少佐(エド・ハリス)を送り込みザイツェフの命を狙う。
激戦の最中、ダニロフが想いを寄せている美人の女兵士ターニャ(レイチェル・ワイズ)とザイツェフは心を寄せ合うようになる。
多くの兵士が雑魚寝する中で、密かに二人が結ばれる時はドキドキする、必見もの💓
ドイツ軍の攻勢はスターリングラードを陥落させることができず、ソビエト軍が死守するが、ダニロフは即死、ターニャも撃たれてしまう...



時間の長さを感じさせない見せ場が沢山ある。人海戦術の極みであり、ザイツェフとケーニッヒの銃撃戦がかつてないような細かな頭脳戦であり、靴磨きの子供を使った心理戦も入り、面白く描かれていて緊迫感が凄まじかった。カメラワークがお見事。あらゆるセンスが光っている。

キャストが皆適役で輝いている。
ジュード・ロウはスターの階段を順調に登っている時で何しても素敵💫、渋いエド・ハリス、ジョセフ・ファインズも良い役回り。レイチェル・ワイズの落ち着いた美しさは汚い格好していても輝いている✨脇役でボブ・ホプキンスと、総銀歯にしているロン・パールマンもチョイ役ながら存在感バッチリ👌


あ〜ジャン=ジャック・アノー監督と合う。現在80歳。まだまだ現役一戦で頑張って頂きたい。
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