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原子怪獣と裸女のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

原子怪獣と裸女(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

AIPがARCという社名だった頃に制作されたロジャー・コーマンによるB級SFモンスター映画の記念碑的な作品。

ご存知ロジャー・コーマンの終末映画。
今回はキノコ雲(世界の終末)から始まった。
生き残った7人の男女と1頭のロバによる共同生活は、7人7様の結末を迎える。
興味深いことに、物語は「END」ではなく「BEGINING」とクレジットされて終了する。
新たな世界の始まりへ歩み出せる者たちの前途を祝福するような粋な演出だなと思った。

原子怪獣の複数存在が判明するが、その正体と弱点がストーリーの進展と共に明かされていくのが小気味良い。

放射能に汚染されたラデクの変化と、かつてジム・マディソンが参加した「マツアの水爆実験」の結果から、原子怪獣の正体が「放射能で汚染された人間たちの成れの果て」だと判明するなんてことを思い付くのは、当時のロジャー・コーマンしかいない。まあ着ぐるみ(ポール・ブレイズデル作)の可愛いこと。

提示されていた伏線もほぼ回収でスッキリ。

※ジャケットのイラストは、アルバート・カリスによる。
※BOXに付いていた原子怪獣のフィギュアは、両腕と腰が動かせる優れもので超可愛い⤴
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