GaPTooth

南方の騎士のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

南方の騎士(1933年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題:The Man from Monterey

1948年。カリフォルニア。
サンタバーバラ近郊のカスタニャレス家の領地は山から海まで広がっていた。
アメリカの登記法に従い広大な領地の登記を求められたカスタニャレス家当主ホセ。拒否すれば領地はアメリカの公有地になってしまうという事態に。これを領地を没収されると勘違いしたホセは徹底的に対抗し領地の所有権を守ることを決意。隣人ゴンザレスもたきつける。

実のところゴンザレスは破産寸前に追い込まれており、息子ルイスにホセの娘ドロレスと結婚することによりホセの領地と財産を我が物にして破産を免れようとたくらんでいた。
ドロレスがルイスとの結婚を拒んだ場合には、アメリカの登記法に従う気のないホセの領地が公有地になったら所有権を主張して合法的に領地を我が物にしようともたくらんでいた。

スペイン領の地主たちが政策(登記法)を勘違いして登記を拒否していることを知った米国政府が誤解を解いて登記を促すためにホームズ大尉が派遣されることになった。ついては地主たちの代表格であるカスタニャレス家のホセを説得する任務を帯びてホームズ大尉は旅立った。期限は1週間。

ルイスはドロレスの心を射止めようと一計を案じ、仲間にドロレスの乗る馬車を襲わせて自らが颯爽と現れて助け出そうとしたのだが、そこへ折よく行き合わせたホームズ大尉がドロレスを救うことになる(笑)
好意を寄せ合う2人の様子に焦りを見せてホームズ大尉を愚弄するルイスを相手にもしないドロレスとホームズ大尉。再会を望みつつ去っていく。

ホセのところへ行きたいホームズ大尉をモーガンが行かせまいと妨害しているところへ偶然モントレー駐屯地へ向かう途上のアダムス中尉の隊がやって来る。
ホームズ大尉の任務を知っているアダムス中尉は、どう見てもホームズ大尉の妨害をしている様子のモーガンに対し「業務妨害は重罪であり10年の禁固刑もあり得る」と警告。怯えるモーガン。
ホームズ大尉はそうした状況を利用して事態を収拾。まずはホームズ大尉がホセを説得しに向かい、説得に失敗したらモーガンの好きにさせることで決着。

招かれもしていないホームズ大尉が窓から入ってきた事に憤慨したホセが出ていくように声を荒げた時、ドロレスが父親ホセを制してホームズ大尉が強盗に襲われて暴走する馬車を止めて助けてくれた事を説明。途端に親切にホームズ大尉を歓迎するホセ。
ホームズ大尉から手渡された政府からの手紙「スペイン領の地主への通知書(米国土地管理局にて6月15日までに土地の登記を完了すること。未登記の土地は国有地となる)」を読んだホセは自分が勘違いしていたことに気づく。そう。土地の登記は土地の没収ではなく守るための措置だと理解したホセは翌日の正午にホームズ大尉の元へ訪れ登記の手続きをする約束をする。

翌日。出かけたホセはゴンザレスから依頼されたモーガン一味に襲われる。モーガンはホセを登記の期限である6月15日が過ぎるまで監禁しておく作戦に出た。

待てど暮らせど来ないホセを心配したホームズ大尉が家を訪ねると、ホセは朝出かけたまま帰っていないという。さらにドロレスもゴンザレスからの伝言(ホセがアメリカ人の強盗に襲われて捕らえられているという嘘)をきいて出かけていったと知ったホームズ大尉は何かがおかしいと考える。

その日の夜。
2階の窓からドロレスの部屋に侵入したホームズ大尉は事の次第を聞き、ホセを捕らえているのはゴンザレスに指示されたモーガンの仕業だと気づく。さらにゴンザレスはホセの救出と引き換えにルイスとの結婚をドロレスに要求していることも判明。そしてゴンザレスの言うことを信じたドロレスは父親を救うためなら犠牲となることを厭わないという。なんと結婚式は翌日。互いの愛を確かめ合うホームズ大尉とドロレス。

ホセとドロレスを救うための作戦決行。
ドタバタの末、大団円。

ジョン・ホームズ大尉を演じているのが若き日のジョン・ウェイン。ジョン・ウェインが乗っている白馬の名前がデュークなんだよね。で、フィルマークスのキャスト欄にデュークってあるから驚くよね。馬の名前まで?って。もしくはジョン・ウェインがデュークって呼ばれていたのはよく知られていたことだから何かの間違いでデュークってキャスト欄に?謎すぎる。

ジョン・ウェインの剣戟が見られたのが新鮮でした。
GaPTooth

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