TB12

フライボーイズのTB12のレビュー・感想・評価

フライボーイズ(2006年製作の映画)
2.8
戦争をテーマにしているが、重いテイストではなく軽いテイストでテンポ良く進んで行くので割と観やすい。

もうちょっと上映時間は短くても良かったのでは、と思うが。

どこまで事実に忠実なのかは知らないが、こういう部隊がフランスに存在していたのは事実。

お話としては王道テーマ(友情や恋愛模様)が一通り盛り込まれていて、とりあえず戦争映画でよく見るであろうシーンのオンパレード。

ストーリー的にもこれと言った山場はなく、王道テーマが盛り込まれてるとは言ったがどれも薄っぺらな印象。

主人公周りの脇役達が劇中次々命を落として行くんだけど、みんなキャラが薄いし主人公との絡みもあまりないので特に盛り上がらない。

そして何より肝心の空中戦の迫力が無さすぎる。

一応予算は70億ほど掛けてるのにこの程度?と思ってしまった(ちなみに興収は25億程度なので大コケ)。

ダンケルクなんかは150億以上の予算を使ってかなりの迫力を出せたのを考えると、やはりもっと予算が必要だったのかもしれない。

個人的にはダンケルクもさほど面白くなかったが。

でもキャストは結構良かったかと思う。

主役のジェームズ・フランコは小生意気だけど可愛げのある青年を上手く演じてたし、存在感抜群のジャン・レノもさすがだった。

ヒロインを演じたジェニファー・デッカーもこの映画で初めて知った女優だけど中々良かった。

特にジェームズ・フランコに関しては、俺が最近観た彼の作品ってフューチャーワールド、スプリング・ブレイカーズ、パーフェクト・プラン、ロード・オブ・クエスト、食べて祈って恋をして、など、ダサい役だったりB級映画ばかりだったので久々にイケメンな彼を見れたのは新鮮だった。

まあ総評すると微妙な映画だったけど暇潰し程度にはなるかと。
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