てらっち

ウイラードのてらっちのレビュー・感想・評価

ウイラード(1971年製作の映画)
2.9
友達だったじゃないか!

ネズミ達の復讐劇♪

お金持ちのボンボン、ウイラード。
父が亡くなってからは会社を乗っ取った新社長から嫌がらせを受け、クセの強い母親と2人暮らしでうんざりしていた。

そんな時庭で見つけたネズミの家族。
母親には駆除しろと言われるが、ネズミ達と仲良くなり訓練し地下室で飼い始める。
白いネズミをソクラテス、黒い身体に足が白い頭がいいネズミをベンと名づけ、可愛がっていた。
ネズミだけが親友で、ウイラードの癒しだった。

しかし、ある日母が突然他界。家は借金の形として新社長に取り上げられてしまいそうになる。
ウイラードは、訓練してきたネズミを使って復讐を始めるのだ…というお話。

両手サイズのネズミがいっぱい出てくる。CGじゃない本物のネズミ。撮影大変やったやろなぁ。。撮影スタッフさんの根気に拍手です!!

白いネズミのソクラテスがほんまに可愛くて♡鼻ヒクヒクさせてる顔とか板を順番に渡っていく姿とかたまらんです♡黒いネズミのベンも、目を細めて凄んでくる顔がめちゃ好きでした!
肩に乗せたりポッケに入れたり、会社にまで連れて行ったり、だんだん言葉を理解して、ウイラードと心を通わしていく過程はなんかほっこりした〜

でも主人公含め、人間側にいいキャラがいない。新社長は嫌なやつやしソクラテスに酷いことするし、秘書キモいし、ヒロインに至っても勝手に猫買ってきて他人に押し付ける感じが嫌い。

ウィラードも会社で意地悪されるわ、家に帰れば何かにつけてベルで呼び出して小言を言ってくる母親がいるわで、同情もするけど、結局はネズミ使って強盗したり人を襲わせたりお子ちゃま。

しかもネズミやからどんどん増えるの分かりきってるのに気づけば地下室はネズミだらけ。まさに多頭飼育崩壊状態。あれだけ増えると確かに気持ち悪いけど、手に負えなくなったネズミ達にした酷い仕打ちは許せない(≡Д≡;)

結末は自業自得!!

「友達だったじゃないか!」ってお前が言うな!って思ってしまった(・ω・`)それを言いたいのはネズミ達やわ。

前半、ファンタジーかコメディかと思って観ていたけど、だんだん後半ホラーになって、最終的に胸糞系の話でした。

黒いネズミのベンで続編あるみたいなので観てみたいと思います(笑)
てらっち

てらっち