Foufou

グリーン・ランタンのFoufouのレビュー・感想・評価

グリーン・ランタン(2011年製作の映画)
2.0
緑が綺麗です。
宇宙の隅々から宇宙の秩序を守る戦士を緑のランタンと指輪が選ぶ、という設定は原作通りなのでしょう。ガーディアンと呼ばれる不死の長老たちが宇宙秩序の長であることも含めて。

設定が壮大過ぎて、一惑星に過ぎない地球の出来事とのバランスがうまく取れなかったようですね。宇宙にすんごい大きな悪者がいて、なぜか地球にもチンケな悪者が「誕生」する。これが全然呼応しあってないんですね……。

グリーン・ランタンの戦い方も、なかなかユニークなのに、その良さを十分活かせていないというか。主人公は、空軍のパイロットであるより、オタクのほうが戦いにおいて面白みが出たでしょう。

なんで主人公が指輪に選ばれたのか、結局謎だし。「恐怖」に対する脚本家の洞察が浅いんですね。まぁ、変に難しくするとちびっ子を含む観客は白けるだろうし、でも「恐怖」の対義語は「勇気」だなんてもったいぶって言われてもね……。

恐怖を感じてこその勇気だし、恐怖があればこそ私たちは身を守ろうとするわけで。

まぁ、緑は綺麗ですけど、あのコスチュームでベランダに現れた日には、百年の恋も冷めるどころか、通報するでしょうね。大の大人が何やってんだ? と失笑されない設定とお話が必須。

その点は、やはりサム・ライミの『スパイダーマン』に一日の長がありますね。
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