Foufouさんの映画レビュー・感想・評価

Foufou

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マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

3.0

ワンシチュエーション物と思いきや、晩餐会はあくまで「起」。色彩や音楽などそこはかとなくウェス・アンダーソンを感じはするものの、テイストはリチャード・カーチスが手がけるようなラブコメ寄り。

場末の酒場
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野良犬(1949年製作の映画)

4.5

1949年作。敗戦直後の東京の様子を見ることができるという、まずは記録フィルムとして貴重。

皇居のお堀をめぐる内堀通りに路面電車が見える。復員服の三船敏郎が東京を徘徊するシーンでは、おそらくは闇市の
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

のっけからテンポもいいし、演出がともかく明るい。黒澤組の、前作『用心棒』の成功からくるものでしょうか、ある種の高揚感が、セリフや演出はもちろん、俳優の演技の隅々にみなぎっています。上昇気流のなかで作ら>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

5.0

江戸の犯罪を調べていたら、侍による辻斬り、要は自分の刀の切れ味を試すための無差別殺傷の事例があまりに多くて、中には願掛けに千人斬りに挑んだ浪人もあって。なかなか凄まじい時代だったわけです。同じ死罪にな>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

2.6

ジョーカーという稀代のヴィランの出来上がるまでを描いた力作ではありますが、そもそもの設定を精神疾患者にしたことについて、賛否両論あるとは容易に想像できます。

その点は『タクシー・ドライバー』を彷彿と
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

1.5

冒頭の桜吹雪の嘘臭さから早くも鼻白み、桜吹雪から始まった一日なのに、下校時に少女らが死んだ熱帯魚を土に埋めるとき、傍に彼岸花が咲いているとは、いったいどういうことか。彼岸花は秋の花。歳時に疎い人間がき>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

4.5

30分ちょっとの短編です。2019年に起きた「新宿ホスト殺害未遂事件」の現場写真を見て、監督はインスパイアされたと言う(写真はネットに出回ってます💦)。『岬の兄妹』と『さがす』は監督兼脚本だが、本作の>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

あのように兄妹が困窮したまま放っておかれるなどという事態がいまの日本に起こりうるのかどうか。

無知のまま社会から隔絶して生きているならまだしも、警察官の友達までいる。そうなると、どれほどリアリズムで
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さがす(2022年製作の映画)

5.0

本作の監督は、ポン・ジュノの助監督を務められていた方なんですね。

そのまんまセリフをハングルに入れ替えても違和感ないなぁ……と思って観てました。そしたら鑑賞後にWikiを見て、さもありなん、と。
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.5

今どき「神経衰弱」なんてことばはトランプ遊びでしかお目にかかりません。かといって『ナーバスな女たち』という邦題では、内容のスラップスティック感は伝わらないわけで、絶妙な邦題、といえるかもしれない。>>続きを読む

(1961年製作の映画)

4.5

1961年公開とあるから、1965年公開の『魂のジュリエッタ』を撮ったフェリーニが本作から影響を受けた可能性は十分にあるわけだ。ちなみにフェリーニが1920年生まれ、アントニオーニが1912年生まれ。>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.0

オープニングでカート・コバーン使うの、いいですよね。あんなふうに女の声でアンニュイに歌われると、なんともエロティックです。しかし、(男にとって)扇情的なのはここまで。主役が女たちでも、フェミニティは意>>続きを読む

本当の目的(2015年製作の映画)

3.0

「本当の目的」という邦題。やっつけにも程があります。「ミッドサマー」に誰が「本当の目的」という邦題をつけるでしょう。「アンテベラム」に誰が「本当の目的」という邦題をつけるでしょう。「ハロウィン」に誰が>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.8

なるほど。
これは面白い!

映画を鑑賞するって、これまで観てきた映画なり読んできた小説なりによって人それぞれの頭の中で話型の分類ができ上がっていて、それと照らしながら観る、みたいなことをするじゃない
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

5.0

ダニエル・シュミット。恥ずかしながら、お初です。

こちらはポール・モランが原作。読んでおりませんが。モランはポール・クローデルと親交があったようで、クローデルが駐日大使だった時分に来日してるんですね
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ベイブ(1995年製作の映画)

3.8

イングランドの農村が舞台ですからね。ピーター・ラビットの世界がお好きな方なら、おそらく気にいるのではないか。私も好きです、英国の田園風景。

どうせ、泣かされるんだろうな、と覚悟してましたけど、案の定
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

本作は『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者ヨン様の短編の映画化。原作を読まずに鑑賞です。あと数日でアマプラの無料配信が終了してしまうので。

批評家ウケは良かったはずが、日本ではレビューを見てもあま
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モルグ 死霊病棟(2019年製作の映画)

1.8

南米の映画ですね。パラグアイですか。南米のノリ、ちょっと懐かしいですね。男用小便器の水を流すのに、バルブを一々開閉しなきゃなんないとか。彼らはどこでも大便小便するイメージだが(偏見!)、本作でもそんな>>続きを読む

整形水(2020年製作の映画)

3.8

韓国映画のアニメはお初。公開時に気になってたんですけど、ついに観る機会を逸してしまって……。

先日日本のアニメ『バブル』を観て、レビューを書くのを見送るくらい、なんというか、やるせないというか、この
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エターナルズ(2021年製作の映画)

2.0

マーベル映画の第二章の幕開けが本作だとすると、ちょっと前途多難という気がする。『シャン・チー』を観て、次なる敵は地球内部におわすか……と予想されたが、当たらずとも遠からず。

ただスケールがさらに大き
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

2.0

映画って撮り終えたあと、主に監督が主体となって「編集」という作業にかかりきりになる。この理解で合ってますよね?

あ、でも、イオセリアーニの『汽車はふたたび故郷へ』で、映画がなかなか完成しないことに業
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

3.5

『JUNK HEAD』好きであれば、この世界観にハマるはず。制作にティム・バートンが絡んでますので、ダークな世界にちょっと気恥ずかしいヒューマニズム入りますが、『JUNK HEAD』にも、まあ、ありま>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

アメリカのバカを(くれぐれも「バカのアメリカ」ではないこと注意されたし)皮肉って、痛快この上なし。久々に観たよ、アメリカならではの大味な良作。観てただ笑うべし。

おもろ!
高級ワインは命にも代え難し
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

4.0

少年の見る悪夢のシーンは、あれは我々の深層心理にある恐怖の根源的な姿をしかととらえているのではないか。『狩人の夜』の水中に揺れる死体と同じくらいに。悪党のハイボの造形も見事。「子どもより貧困を閉じ込め>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.0

東池袋の高齢者による交通死傷事故は公判中だし、新型コロナ禍も現在進行形。

これらを映画なり小説なりに昇華するには相応の時間が必要だと思うのだが、本作は2021年の作品。相当短期間に撮られたものと推察
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

ネフリにて二回目の鑑賞。復路のクライマックスで、日本語吹替がしばし途切れる場面あり。Netflix Japan の現状がうかがえます。

二回目のほうがより感動的でした。初見時は同じ作り手によるマッド
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アンテベラム(2020年製作の映画)

1.5

『ゲット・アウト』と『ミッドサマー』を足して二で割ったような……などと書いたら両作に対する冒涜でしょう。

ラテン語タイトルですか。「アンテベルル(ラ)ム」とするのが正しいような気もしますが、小生のラ
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フェイ・グリム(2006年製作の映画)

3.0

本作を観ると、ヘンリー・フール・トリロジーと銘打つことがいかにも後付けと思われてくる。

実際、トリロジーの一作目を飾る『ヘンリー・フール』の公開が1997年で、本作『フェイ・グリム』のそれが2006
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.0

近くのビデオショップの監督別コーナーで「パリゾーン」と紹介されていたことから、長らく小生のなかでパリゾーンだったパゾリーニは今年生誕百年を迎えるとか。今年は『テオレマ』と『女王メディア』が御用達の映画>>続きを読む

魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.0

魂の、がよくわからない。原題は《Giulietta degli spiriti》。la casa degli spiriti で「精霊の家」となるのはわかるし、意訳すれば「精霊に取り憑かれた家」とな>>続きを読む

やさしい女(1969年製作の映画)

5.0

本作を観たのが昨年の暮れで、その興奮冷めやらぬうちに原作を読んでからレビューを上げようと思っていて、どうもドストエフスキーの、あの勿体ぶった語り口とこちらの反りが合わなくて(文章が汚いのも翻訳のせいば>>続きを読む

湖のランスロ(1974年製作の映画)

5.0

アーサー王伝説のなかでも、いわゆるブルターニュもの、円卓の騎士たちと聖杯をめぐる物語の後日談を扱っている。中世ヨーロッパに成立する文学は、クレチアン・ド・トロワにしろヴィヨンにしろ、直截的でなんとも禍>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

2.5

ほんとうに怖いホラー映画が観たいとあれこれ物色するうちに、気づいたら観てました、『The mole』。

モグラ男が次々と人を地中に引き摺り込むという新手のホラーと思いきや、世にも奇妙な「楽園」にスキ
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ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

3.9

『トラスト・ミー』『シンプル・メン』『愛アマチュア』『FLIRT』と観てきて、作品を重ねるごとに良くなっていくという印象。オフビートもここに極まれり、という本作ですが、ヘンリー・フールトリロジーの皮切>>続きを読む

空に住む(2020年製作の映画)

2.3

故人のことを悪く書きたくないのは言わずもがな。日本映画に多大なる貢献をされたと思うからこそ、こちとら仕事帰りの2時であっても観るぞと決めたら観るわけです。

生前に観ろや、と言われればグウの音も出ませ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

2.4

お話の設定があまりにもご都合主義的と言いますか。まぁ、エンタメだし、祭りだし、お固いこと言うなよ……と言われればそれまでなんですけど。

ドクター・ストレンジの、「同じ釜の飯食ったから勘違いしてたけど
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