グリーン・ランタンのJIZEのレビュー・感想・評価

デッドプール2鑑賞後だといかに本作がライアン・レイノルズにとってもみ消したい過去の産物なのかが伺える。簡潔にキャラの魅力(あるいはヴィジュアル)が薄々でヒーロー映画とての世界観の構築に失敗してる。DC映画の先駆的な作品ではありつつも画面の執拗な暗さとコテコテな台詞回しなど全編がのぺっとした感じで"愛すべき馬鹿ヒーロー映画"という着地。

ただ緑色の光線を放つ戦闘シークエンスなどは適度に見応えがあり覚醒前と覚醒後の"異変"の描き込みも緩急がとれ面白かった。ブレイク・ライブリーとのロマンス描写でも関係性でデッドプールを彷彿とせずにはいられず抜けが効いている。あくまで普通の未熟な人間が超人の仲間として一人前となるまでを描いた善くも悪くもフラットな健全ヒーロー映画でした。