
司法試験に落ち続け、引きこもり生活を送るフリーターの陽介(松村北斗)は、 ある日、厚生労働省の「副音声」システムのアルバイトに出会う。 それは、リモートで繋がった目の見えない依頼人の前に広がる“情景”を、 機械的に音声で伝えるだけの簡単な仕事。 陽介のパソコンに映し出されるのは、函館で暮らす依頼人・望海(堀田真由)の視界。 彼女もまた、生きる希望を見失ったまま、日々を過ごしていた。 函館と東京。繋がっているのは、“僕の声”と“彼女の視界”だけ。 そこに一切の感情は必要ない、はずだった──。 “依頼人のプライバシーには一切立ち入らず、依頼人の目に徹すること” それが副音声のルール、だけど言わずにはいられない。 「ねぇ、君は誰ですか?僕はどうしても、君に会いたい───」 顔も名前も知らない、出会うはずのない2人。 彼女の“視界“を通じて、モノクロだった僕の世界は、やがて鮮やかに色づき始める― これは、世界で一番近くて遠い、最高純度のラブストーリー。来春、日本中が優しい涙に包まれる。