イヴ・モンタン主演のフレンチ・ノワール。
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かなり奇妙な刑事サスペンス。ガンマニア刑事が悪を対峙する『ダーティー・ハリー』のようなハードボイルド刑事アクション映画かと思いきや、中年刑事が自分の無実を証明すべく真犯人捜しに辛労するという『間違えられた男』のようなスリラー映画だった。コルト・パイソン357の活躍ぶり含め、追い詰められたフェロー刑事(イヴ・モンタン)がとる行動含め、驚きの連続だった。
画面いっぱいに映るコルト・パイソン357マグナムから始まるオープニングシークエンスが印象的。フェロー刑事が射撃場で披露する見事な早撃ちシーン、ギャングとの銃撃戦で横転がりしながら銃弾を避けるシーンもダサかっこよくて好きだった。
部下の運命を狂わせる卑怯な警察署長役に、『カビリアの夜』『サムライ』等の名優フランソワ・ペリエ。夫の不倫を容認している警察署長の妻役は、『悪魔のような女』などで有名なイヴ・モンタンの実妻シモーヌ・シニョレ。ファム・ファタール的な謎の美女役は『暗殺の森』のステファニア・サンドレッリ。
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